経済協力開発機構(OECD)からイマーム・ハティプに関する報告書(Millliyet紙)
2005年10月11日付 Milliyet 紙

トルコにおける基礎教育に関して報告書を作成した経済協力開発機構(OECD)は、イマーム・ハティプ高校が供給過剰な状態にあることを明らかにした。OECDは、「供給過剰なイマーム・ハティプ高校の施設を他の種類の学校のために活用すべき」と述べた。

経済協力開発機構(OECD)は、「トルコにおける基礎教育」というテーマの報告書の中で、供給過剰なイマーム・ハティプの施設を他の学校のために活用すべきと提唱した。

■会議で議論
OECDの下部機関である5人委員会が10月1~8日にアンカラ、イスタンブル、トラブゾン、ヴァンの教育機関で行った調査結果に基づき作成した報告書は、昨日マルマラホテルでヒュセイン・チェリキ教育相の参加した非公開の会議で取り上げられ、内容が議論された。

■政府の要請
政府の要請で準備され、国民教育省の予算で作られた130ページの報告書の、イマーム・ハティプ高校に言及した第169項には次のように書かれていた。
「OECDチームの調査は、イマーム・ハティプ高校の実際の役割が「職業高校」の枠に留まらないことを示す。公共部門で宗教サービスを提供するために必要とされる人の数は、こうした学校の登録学生数よりもずっと少ない。

■男子に限定
はっきりとした数字は不明だが、新たに宗教教育を受けた人の需要(求人数)はおおよそ毎年3000人以下であり、すべて男性で占められている」。報告書の「提言」の章でも再びイマーム・ハティプについて次のような見解が示された:「これ以上の需要が見込めない宗教職に関する教育を行い、また学生数が定員を下回っているイマーム・ハティプ高校の施設を、中等教育の需要の高まりに応えるために他の普通、職業学校や技術学校のために利用し、これらの施設をより有効に活用すべきだ」。

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( 翻訳者:栗林 尚美 )
( 記事ID:1068 )