エーゲ海地方、イズミルで3回の中規模地震(Milliyet紙)
2005年10月18日付 Milliyet 紙

エーゲ地方で、昨日マグニチュード5.6、5.7、5.9の地震が3回発生した。住民は家から外に逃げ出す一方、公共施設の建物には亀裂が入った。パニックで窓から飛び出した人や精神的ショックを受けた人など40人が入院した。

エーゲ地方は昨日、セフェリヒサル沖のエーゲ海を震源とするM5.6とM5.7、ウルラ郡ウズンクユで起きたM5.9の計3回の地震に見舞われた。イズミルをはじめ全地域で感じられた地震により一部の古い建物や学校にひびが入った。ボアズィチ大学カンディリ観測所と地震調査機構によれば、イズミルのセフェリヒサル郡沖で午前7時31分に発生したM3.0、午前8時17分のM3.8、午前8時45分のM5.7の地震の後、住民らは家の外に飛び出した。 学校でも生徒らは校庭に避難した。保護者の中には学校に子供を迎えに来た人もいた。地震のため通信網は麻痺状態となった。

■何度も余震が続いた

午後12時46分に今度はウルラ郡ウズンクユを震源とするM5.9の地震が住民の恐怖心を増大させた。オフィス街は完全に人気がなくなり、小学校も休校となった。エーゲ大学、9エイリュル大学も休講となった。パニックが続く一方、午後12時55分に再びセフェリヒサル沖を震源とするM5.6の地震が発生した。
対策本部を召集したイズミル県のオウズ・カーン・キョクサル知事は、人身、物損の被害はないと発表した。キョクサル知事は、「文民による救援活動のため必要なあらゆる措置を取った」と述べた。

■また公共施設に亀裂

地震でセフェリヒサル地方寄宿学校で女子生徒が寝泊りする寄宿舎の壁にひびが入った。アシル・ナディル高校とムハッレム・ギュルプナル小学校の壁にも亀裂ができた。
国立病院、母子診療所、シェヒット・ケマル小学校、ソアンジュオールホテル、また由緒あるファーティフ・イブラヒムベイモスクの壁にひびが入り、ゼイティネリ村では廃校になった学校の校舎が崩れた。国立病院の地域外来部門は閉鎖された。
マニサでは学校が1日休校となり、アイドゥンのクシャダス郡では観光客が広場に面したカフェに避難した。
地震の後、高い場所から飛び降りてけがをした人や精神的ショックでおよそ40人が病院に搬送された。パニックに陥り6階から飛び降りた住民は重体であると伝えられた。

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( 翻訳者:栗林 尚美 )
( 記事ID:1115 )