高速鉄道用車両の製造権入札でスペインのCAFが落札(Milliyet紙)
2005年10月20日付 Milliyet 紙

トルコ国鉄の高速鉄道で使用される予定の10編成の車両の製造権入札に3社が名乗りを上げた。落札したのは2億4,165万3,370リラの価格を提示したスペインのCAFだった。

入札結果を公表したトルコ国鉄のヴェルシ・クルトゥ副総裁は、旅客輸送を目的とした高速鉄道用の10編成の車両製造権の入札を外国資本(導入)の承認を得て6月6日に開始していた件について、入札文書を請求した8社のうち、ボンバーディア(スウェーデン)、CAF(スペイン)、日立・三菱(日本)の3社が実際に入札に参加したことを明らかにした。
同氏は入札価格はボンバーディアが2億896万7千ユーロ、CAFが239億9,463万円、日立・三菱が263億9,400万円で、取引交渉の結果、CAFが2億4,165万3,370リラと最も条件のよい価格を提示したことから落札したと述べた。

■資金は22年払い
クルトゥ副総裁は、スペイン政府開発援助基金から提供された資金は、7年間の返済猶予期間を含む22年払いで、金利は(年率)0.13%の定率であると述べた。
第一段階のアンカラ-イスタンブル間の高速鉄道プロジェクトが完了した時に、この路線で使われる車両がアンカラ-コンヤを結ぶ路線でも使われる見込みであると発表したクルトゥ氏は、これらの鉄道では時速250kmでの運行が可能であると語った。

■あらゆる快適装備
今回作られる車両はエネルギー消費量を低減させるアルミニウム製で、6両編成の定員は419人であるとするクルトゥ氏は、エアコンや座席に組込式のビデオ・TV・音響システム、バキューム式トイレ、バー、列車の集中管理・監督システムをはじめ、最新の技術を導入予定だと話した。

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( 翻訳者:田林 玲 )
( 記事ID:1126 )