エルバカン元首相の妻ネルミン夫人葬儀に一万人以上の参列者(Milliyet紙)
2005年10月25日付 Milliyet 紙

ネジメッティン・エルバカン元首相の妻ネルミン・エルバカン夫人は昨日ファーティフモスクで行われた葬儀の後メルケズエフェンディ墓地に埋葬された。ファーティフモスクでの葬儀には1万人以上が参列したため周辺は人であふれた。エルバカン元首相は、中庭を抜ける際群衆が自分の方に向かってきたため危うく押しつぶされそうになった。

ネルミン夫人の遺体はトルコ航空機で14時10分にアンカラからイスタンブルに運ばれた。葬儀のため関係者およそ200人とイスタンブルを訪れたエルバカン氏は、飛行機のタラップから護衛の助けを借りて降りることができた。
アンカラ到着後、ネルミン夫人の遺体は空港から護衛車に守られながら元首相の兄ケマレッティン・エルバカン氏の住むファーティフの家へ向かった。しかし葬儀は混雑のために家の前で何分も待機させられ、祈りを捧げられないままファーティフモスクへ運ばれた。
かなり憔悴した様子のエルバカン元首相は、護衛の助けを借りながら車から降り、家に入った。弔問のため至福党党首のレジャイ・クタンや同党のヤシン・ハティポール、福祉党元国会議員のフェスラー・エルバシュが家を訪れた。
エルバカン氏は、午後のアザーンが詠まれたあとファーティフモスクへ向かった。

葬儀には、トルコ大国民議会のビュレント・アルンチ議長、タンス・チルレル元首相、正道党のメフメト・アアル党首、イスタンブル市のカーディル・トプバシュ市長、イスタンブル県のムアッメル・ギュレル知事など多くの著名人が参列した。
エルバカン氏は、混雑のためモスク内に入れなかったため、午後の礼拝を隣接するファーティフコーランコースの建物の中で行った。エルバカン氏が中庭に入ろうとしたときが混雑の最高潮であった。群集が近づき言葉を掛けようとしたためエルバカン氏は危うく押しつぶされかけた。エルバカン氏は、警察やSPの若者が空けた道を通って人々の間を抜けていった。

葬儀の礼拝を宗務庁のルトゥフィ・ドーアン元長官が執り行った。その後家族に代わりレジャイ・クタンが参列者に挨拶をした、ネルミン・エルバカン夫人のことを「聖戦の同士」と呼んだクタンは、「私たちは40年間ともに訴訟を闘ってきた同士を失ってしまった。私が思うに、聡明さとは物事の最後を知っていることだ。その最後とは棺桶を置く台座(に横たわるとき)であり、最後の審判の日のことだ。これを知っていたがために、真のムスリムとして生きた」と話した。

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( 翻訳者:栗林 尚美 )
( 記事ID:1156 )