800万トマーン〔約97万円〕の新型ペイカーン、2008年にも市場に登場 ハムシャフリー紙
2005年10月02日付 Hamshahri 紙

10月2日付ハムシャフリー紙経済面
〔*ペイカーンは英ヒルマン・ハンター社製造の自動車をモデルとしたイラン初の国産車で、1967年にイラン国内で生産が開始された。長らくイランの自動車市場を独占してきたが、時代遅れのデザイン、燃費の悪さ、排ガス汚染の深刻化などにより、韓国KIA社の「プライド」、仏プジョーの「プジョー206」や「406」、そして第二の国産車「サマンド」などに徐々に市場を奪われ、2005年5月についに生産中止となっていた。なお、イランの自動車産業は輸入から完全に保護されており、外国車はいずれもライセンス生産や合弁企業といった形でイラン国内で生産されている〕

【ISNA】プジョー206をモデルとした車体デザインの新型ペイカーン(NP)が1386年〔西暦2007-8年〕にも市場に登場する。

 イラン・ホドロウ社〔イランの国内自動車メーカーの大手。「ホドロウ」は「自動車」の意〕は、「プジョー・アーリヤーン」プロジェクトで得られたプジョー206のプラットフォーム(車台)をもとに、国民車を生産する計画である。同社はプジョー206の車体に3割ほど変更を加え、1.4リッター国産自家用第3エンジンを取り付けて、新型ペイカーンを生産する予定だ。また、新型ペイカーン(ニュー・ペイカーン)の生産計画は同時に、イランと中国の共同生産によって進められることも予定されている。

 この自動車の設計・生産計画にかかる費用は1600億トマーン〔約200億円〕と見込まれている。一方、新型ペイカーンのメーカー希望価格は800万トマーン程度〔約97万円〕となる見込みで、1386年エスファンド月〔西暦2008年2-3月〕までに大量生産ヘと入る予定。

 イラン・ホドロウ社による新型ペイカーンの設計・計画は1380年〔西暦2001年〕にさかのぼる。同年、新型ペイカーンはプジョーではなく、イタリアの設計事務所〔*おそらくイタルデザイン社ことを指す〕の協力を得て設計され、ペイカーンの後継となることが決定されていた。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:南龍太 )
( 記事ID:993 )