イラク内相、サウジ外相の「イランがイラク内政に干渉」発言を非難 シャルグ紙
2005年10月04日付 Sharq 紙

2005年10月4日付シャルグ紙外交面(5面)

ロイター通信の報道によると、バヤーン・ジャーブル・イラク内相は、イラク内政にイランが干渉しているとのサウード・アル=ファイサル・サウジアラビア外相の最近の発言を厳しく非難した。

 サウード・アル=ファイサル外相は二週間前、ワシントンに滞在中、イラクにおけるイランの影響力がますます強まっていることに懸念を表明していた。これに対しイラク内相は、ファイサル外相のこのような言明は真実とは程遠いと断じた。ヨルダンの首都アンマンでの記者会見において、ジャーブル内相はさらに、サウジ外相を「ラクダ乗りの砂漠の遊牧民」と揶揄した上で、「何人もイラクの内政に干渉することなどできない。国内問題を多数抱え、またその政治体制も独裁的であるサウジアラビアのような国に、民主主義の原理についてイラクにうんぬんする権利などない」と指摘した。

 ロイターが報じているところによると、「イラク近隣各国がイランとイラクの関係拡大に懸念を表明していることに対し、ジャーブル内相は、近隣諸国は〔イラクに対して〕敵対的な態度を示すことでイラクをイランのもとへと追いやるのではなく、むしろバグダードの新政府を〔積極的に〕支援すべきであるとの見解を示している」という。

 ジャーブル内相はさらに、「イラクのシーア派人口1700万人がペルシア人と呼ばれるようなことになれば、実に危険なことだ。加えて、イランがイラクの内政に干渉しているというのも、まったく根拠がない」と続けた。

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( 翻訳者:南龍太 )
( 記事ID:999 )