テヘランの重大犯罪13パーセント減 ハムシャフリー紙
2005年10月04日付 Hamshahri 紙

2005年10月4日付ハムシャフリー紙

【事件部】タラーイー司令官は、テヘランにおける重大犯罪が13パーセント減少したことを指摘した上で、「ラマダーン月〔*イスラーム教の断食の月。一年354日のイスラーム太陰暦に準拠する。今年のラマダーン月は、イランでは10月5日に始まり、1ヶ月弱続く〕の終了後は、ならず者たちによる悪事がテヘラン市で一件も起こらぬよう、努めていかねばならない」と強調した。

 タラーイー司令官は、「全警察署は取締り部隊を編成し、すでに実行中の特別対策を講ずることにより、治安向上のための計画をラマダーン月終了まで続けていく必要がある」と述べた。

 同司令官は、「ラマダーンが終わるまでテヘランで続く予定の治安向上計画が終わる頃までには、悪徳行為や迷惑行為、強奪といった類の犯罪は見られなくなることを期待している。完全な治安の確立のためには、警察は他の関係機関や人々と協力しながら、全力を傾ける必要がある」。さらに、「今年のシャフリーヴァル月15日〔西暦9月6日、シャフリーヴァル月は西暦8~9月〕から始まった、テヘランにおける同計画の実施期間中、テヘラン市内の不心得者ども500名が逮捕され、そのおかげでテヘランの犯罪件数が13パーセント減少した」と続けた。

 テヘラン治安維持軍司令官は、「殺人、強奪、武装強盗といった特別な犯罪が13パーセント減少したことは、警察の努力と警察とその他の機関との連携による成果だ」と述べ、さらに「これは警察によって行われた計画にすぎないが、全政府機関も市民も、ともに〔その成果に〕満足している。このことはつまり、この計画の遂行によって、警察は社会的要請のひとつに応えることができたということを意味している」と続けた。

 また、国の110番警察署長のエスキャダル・モオメニー司令官は、〔3月21日から始まるイラン太陽暦の〕今年度の上半期に起きた殺人事件の件数が、昨年度同期に比べ、4パーセント上昇したと伝えた。

 同司令官は、第7回治安維持軍展示会を視察した際の記者会見で、記者らに上半期の犯罪状況について伝える中で、「今年度の上半期だけで、1230件もの殺人事件が起き、これは昨年同時期の1204件を上回る数字だ」と続けた。同司令官は、今年度上半期の犯罪が2パーセント減少したことに触れ、「住宅での窃盗が20パーセント、店舗での窃盗が22パーセント、公共の場所での窃盗〔?〕が13パーセント、羊の群れの盗難〔?〕が12パーセント、追いはぎが22パーセント、スリが19パーセント、文書偽造が15パーセント、引ったくりが4パーセント、そして誘拐が1パーセント、昨年度同期に比べ減少した」と加えた。

 モオメニー司令官は同時に、今年度上半期は昨年度同期に比べ、国内で自動車盗難が12パーセント、バイクが15パーセント、自動車用品が10パーセント、武装強盗が7パーセント、強盗が12パーセント、そして交通事故が21パーセント増加したと発表した。その上で、「現在、全国に2800の交番と警察署が設置されており、そのうち8割以上の警察署に監視テレビ・カメラ設備が整っている」と同司令官は述べた。

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( 翻訳者:南龍太 )
( 記事ID:1010 )