ハッキャーリでまた爆発事件、5人の死傷者:現地では住民が混乱(Milliyet紙)
2005年11月10日付 Milliyet 紙

 ハッキャーリのシェムディンリ郡で、先週に続いて再び発生した爆発事件後、犯人と目された人物に対しリンチが始まりそうになり、またあるグループは警察の車を焼き払おうとした。

 シェムディンリは、先週に続いて再び発生した爆弾による攻撃で激しく動揺した。爆発で1人が死亡し、4人が負傷した爆発したが、警察がいまだに犯人を捕まえることができないことに腹を立てた一団は警察の車を焼き払おうとした。このデモで発生した火事で1人が命を落とした。火災の犯人は不明である。

■また同じ大通りで
 共和国広場で11月1日の夜、爆弾を積んだ自動車の爆発によって、7人の警備員を含む23人が負傷し、67の家屋とオフィスが使用不能になった。昨日のテロリストたちの標的も共和国広場だった。

■実業家の車が…
 今回の爆発事件では、2002年11月3日の選挙で祖国党の議員候補になった実業家のジェラル・オゼルが所有する、オズィペッキ・パサジュのウムット書店の前に置かれた爆弾が12時15分に爆発した。
 事件の場所を通ってきたメフメト・ザーヒル・コルクマズが死亡し、4人が重傷を負った。オズィペッキ・パサジュをはじめとして多くのオフィスの硝子が割れ、破壊された。

■あわやリンチ発生
 事件現場に集まった人々は、爆弾を置いたと目された人を捕まえ、リンチを行おうとした。混乱に介入した保安局は、火を掻き分けて助けた人を警察に送った。

■警察への攻撃
 またある一団は、爆発に関する調査をしていた保安職員に対し、まだ爆破事件が解明されていないと怒りをあらわにした。
 警察の車を攻撃した人々は2つの車を焼き払おうとしたが、警察は攻撃の阻止に成功した。この騒動で負傷した4人が病院に運ばれた。

■デモ行進
 次第に大きくなり、その数300に到達した群集は、爆破事件を非難しつつ役所に向かってデモ行進を行った。
 デモ隊を鎮圧しようとした民主人民党の市長フルシト・テケンは、投げられた石で軽い怪我を負った。バリケードを築いた警察は、抗議者たちを何とか制止することに成功した。タイヤを焼き、3つの車を炎の海に沈めたデモ隊の人々は、電柱を倒してバリケードを作った。
 日が暮れたあとで再び増え始めたデモ隊に火が放たれた。誰が放ったのか分からない炎によってアリ・ユルマズという名のデモ参加者が命を落とし、2人が負傷した。負傷者たちは救急車でユクセコヴァ国立病院に運ばれ、デモ隊は解散した。

■知事は郡で…
 ヘリコプターで郡を訪れたハッキャーリ知事エルドアン・ギュルビュズは、ハッキャーリ警察署長ヤシャル・アアデレ、郡の憲兵指令参謀エルハン・クバット大佐と共に郡にいた共和人民党の議員エサト・ジャナン、シェムディンリ郡長ムスタファ・ジハン・フェスリハン、シェムディンリ市長フルシト・テケンは、会議を行い、取るべき対策について話し合った。

■セットされた爆弾発見
 保安職員たちは攻撃の後に作戦に移り、郡の出入りを閉鎖して通行する車を調査した。ひとつの車からは爆弾が見つかった。運転手は拘束された。
 別の車からも3つのカラシニコフの銃、この武器用の11の装填子、大量の弾丸、MKE製の2つの手榴弾、爆弾の製造に使われる材料、ハンターのチョッキが見つかった。
 最初の爆発事件後に共謀者が拘束されたことに対し、テロリストたちは2つ目の爆弾を爆発させる前に解放するよう郡に要求したということである。

 爆発のあとに、シェムディンリ郡の役所に徒歩で向かおうとしていたグループを警察がなんとか制止した。事件現場にあったルノー19型の白い乗用車は、腹を立てた群集に次々と蹴られた。車のトランクからカラシニコフの銃が出てきたが、その車は兵団のものであることが明らかになった。



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( 翻訳者:佐藤 淳也 )
( 記事ID:1266 )