シェムディンリでの爆弾事件に3000人が抗議:ユクセコヴァでは19人が死傷(Milliyet紙)
2005年11月16日付 Milliyet 紙

 ユクセコヴァのシェムディンリで起こった事件に抗議する3000人のデモへの警察の介入によって起こった衝突で、3人が死亡し、7人の警察官を含む16人が負傷した。民主人民党(DEHAP)の郡事務所の前に昨日の13時ごろに集まった群集はシェムデンリで起こった爆弾テロとその後に起こった事件に抗議した。記者会見に続いて行進を望んだグループに対して警察は許可しなかった。デモ参加者が石を投げ始めて警察もグループを止めに入った。郡は一時戦場と化し、警察は催涙ガスを使うほか空中に警報弾も打った。

■何百ものオフィスや店舗が破壊された
 通りのあちこちに散らばった参加者は、ザグロス労働センターと旧刑務所の前で、2つの警官隊を倒した。戦場と化したユクセコヴァで、何百ものオフィスや店舗、建物が破壊された。メザルルック地区にある第4診療所もデモ参加者によって火をつけられた。DEHAP党員のユクセコヴァ郡長のサリフ・ユルドゥズは、亡くなった人がイスラム・バルトゥン、エルシン・メンゲチ、アブドゥルハルク・ゲイラニであることを明らかにした。警官7人を含む負傷者16人は病院で治療を受けている。倒された警官隊にいた特殊部隊所属警察官ヌレッティン・ジェレンは重傷のため、ヘリコプターでヴァン百周年大学の医学部に収容された。事件の報告を受けて、ハッキャーリ県知事エルドアン・ギュルビュズをリーダーとする保安会議で外出禁止令を含む措置が話し合われた。

■警察は発砲しなかった
 夜に郡の役所で記者会見を行った知事ギュルビュズは、13人のデモ参加者を拘束したこと、警察はグループに向かって発砲せず、グループの側から発砲があったという報告を受けたことを述べた。郡で外出禁止令は実施されないことに言及して、「人々は普段の生活に戻るだろう。しかし攻撃の可能性に対して、公共機関は警備を強化する」と話した。

■エルドアンは情報を得た
 ギュルビュズは、首相のエルドアンが彼に電話して事件の情報を得たことも述べた。エルドアンも、シェムディンリとユクセコヴァでおきた事件の後に人々は冷静になる必要があると話した。エルドアンは事態がどのように収拾されようとこれに続く人が出るだろうと述べて、今日、内相アブデュルカーディル・アクス、法相ジェミル・チチェキら関連省庁と会談し一連の事件の理解に務めることを述べた。



Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:新井 慧 )
( 記事ID:1305 )