プーチン大統領、日ロ経済関係の拡大をアピール シャルグ紙
2005年11月22日付 Sharq 紙

2005年11月22日付シャルグ紙4面

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、昨日日曜日に東京で開かれた日ロ経済協力フォーラムにおいて、モスクワ・東京間の経済協力の拡大を呼びかけた。

 プーチン大統領は、3日間の日程で日曜日に日本を訪問した。大統領は、日本とロシア両国の経済関係者らおよそ500人が出席した同フォーラムにおいて、「現在、日ロの経済関係は、もっとも好ましい状況にある。しかし、両国間の貿易量や投資水準は、本来の経済的可能性から見れば、いまだ小さいレベルにとどまっている」と述べた。

 大統領は、外国からの債務の償還の加速化や、インフレ防止策の成功を例に挙げ、過去7年間にわたるロシア経済の発展ぶりを説明した。その上で、日本の経済関係者らに対して、ロシアの経済発展に対する十分な理解を求めた。プーチン大統領は、「もしロシアがWTO加盟を果たしたならば、ロシアとの貿易環境は、いっそう整備されるであろう」と述べた。

 またロシアのプーチン大統領は昨日、日本の関係者らに対し、シベリアで敷設されている石油パイプラインが日本に延長される可能性について示唆した。このパイプラインに対しては、中国も関心を示している。大統領は、日本の企業関係者らに対して、「ロシアは、太平洋に延びる石油パイプラインを一つ敷設することを視野に入れている。最終的には、日本を含むアジア・太平洋地域に石油を輸出することを検討している」と語った。

 〔昨年の〕12月にロシアで策定された計画では、太平洋につながる全長4118キロメートル(2559マイル)の石油パイプラインを1本敷設する必要性が強調されており、日本はそのもっとも近隣に位置するシベリア石油の海外市場として認識されていた。同時に、ロシアの関係者らは、中国がシベリア石油の輸出先として優先される可能性についても述べ、日本側を憤慨させる結果を招いていた。というのも、日本は、160億ドルにものぼる〔石油パイプライン敷設の〕概算費用の半分を負担する方向で話し合いをしていたところだったからである。

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( 翻訳者:柴田愛子 )
( 記事ID:1361 )