アンカラ大都市役所の女性用社交施設、7歳以上の男子禁制に(Milliyet紙)
2005年11月25日付 Milliyet 紙

最近プールでの男女別制度の適用で議論を呼んでいるアンカラで、大都市役所の社交施設「女性クラブ」への7歳以上の男児の入場が禁止された。

AKP党員が首長を務める地方自治体が「飲酒の禁止」と「ハレム・セラームルック(男女別制度)の適応」の主張の根拠となった決定の適用範囲が広がっている。最近プールでの男女別制度の適用をめぐって論議を呼んでいるアンカラで、大都市役所の女性用社交施設「女性クラブ」への7歳以上の男児の入場が禁止された。
AKP系の同大都市役所は市内の6カ所に女性クラブを設けており、メンバー制で女性のみに開放している。プール、スポーツジム、カフェテリアのような施設を備え、メンバーの女性が利用できる。3歳から6歳までの子供を預かる無料の託児所もある。

■プールをめぐる論争
AKP系の大都市役所が民間企業に引き渡したアルトゥン公園内のプールは、「男女別制度を適用している」と批判されている。ラマザンの期間は完全に休業していたプールは、土曜日の9時から17時の間は女性(のみ)に開放されている。大都市市役所直営のスィンジャン・ワンダーランド青少年センターの屋内プールの利用も男女別々になっている。
AKP党員のトゥルグト・アルトゥノックが市長を務めるケチオレン市役所も、カラバ谷スポーツセンターのプールを女性と男性に分けて開放している。7歳以上の男児は、母親と一緒にいても、女性の開放日にはプールに入ることができない。
市役所の説明によると、男女別制度の適用は「市民との対話や要望、アンケートの集計結果に基づいて始められたものであり、われわれの隠れた意図や政治姿勢を探し出すことは正しいことではない」と述べた。

■「適用には問題がある」
心理学教授のオズジャン・キョクネルは、この話題に関して以下のことを述べた。「思春期の前に性の区別を明らかにすることは間違いだ。7歳以上の子どもも思春期までは母とともにいることを望む。青春期に入る前に母親から分かれなければならないと感じるならば、心理的に影響を与えるだろう。7歳以上の子どもに母と一緒に泳ぐことを禁止することは学問上の見地から誤りだと言える」。

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( 翻訳者:近岡 由紀 )
( 記事ID:1375 )