Bekir Coşkun コラム:コルクト・オザルはどんな人?(Hürriyet紙)
2005年11月26日付 Hurriyet 紙

参謀本部長ヒルミ・オズキョク大将の任期延長の件で政府に助言をしたとされ、何日もメディアで議論の俎上にのせられ、最終的に参謀総長が会見を開く原因となったコルクト・オザルとは誰か?

彼は、宗教勢力の思想的リーダーの一人であり、第一次エルバカン内閣の閣僚の一人である。農業大臣の時代に農業政策に初めて雨乞いを採り入れたが、結局農業国トルコは小麦と米を米国から買うこととなった。
だが、実兄であるトゥルグト・オザルが首相となるや、大人物と見なされるようになる。祖国党政権が成立すると、機に乗じて中央政界への道を進む一方、あの有名な一節を民謡の節に合わせて詠んだ。「ヒヨコマメに鍬を入れた、国家にはコルクトが必要だ・・・」

彼は、大変熱心に首相である兄に支援を求めたが、残念ながらセムラ夫人が彼を家に入れなかった。彼は正門からは入れなかったので勝手口を試した。うまくいかなかったので鉄条網の張られた塀を飛び越そうと考え、どうにかこうにかこっそりと侵入して台所に座り込んだ。
そこへセムラ夫人が冷蔵庫の辺りに彼を見つけて大騒動となったのだ。
当時のメディアは、セムラ夫人がどうしてもコルクト・オザルを家へ入れようとしなかったというニュースで持ちきりだった。それらは過去の記事をご覧になれば分かるだろう。

コルクト・オザルは石油事業にも進出した。自前の船がないのに国の支援を受けて石油輸送を引き受け、その成功によって莫大な富を得た。その後はすでにあなた方がご存知の通りである。
しばしばテレビに出演し、宗教に基づいた現政権の唯一のウラマーとして活動している。

実際、「オズキョクの任期を1年延長すべき」と述べ、宗教勢力の思想的リーダーとしての存在感を示し、国の安定のためあらゆることをしている。時折「タイイプ(エルドアン)さんに言ったのだが・・・」と発言することについては、政府に近い情報筋によれば、首相と直接話したわけではないようだ。だが本来は話さなければならない。

時折タイイプ・エルドアンと面会して助言を与えるなら、そもそも出口に止まった首相の公用車の代わりに飛行機に乗って飛び立とうとすることから分かるだろう。

こんな大人物がいるのである。

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( 翻訳者:幸加木 文 )
( 記事ID:1385 )