ユルドゥルム運輸大臣の妻、証拠写真を示して反論:なぜ夫と同じテーブルにつかなかったのか(Milliyet紙)
2005年11月30日付 Milliyet 紙

ビナリ・ユルドゥルム運輸大臣の妻のセミハ・ユルドゥルム氏が、ある食事会で夫とは離れた席に一人で座って食事をした問題で「男性と同じ席に座らないといった目的があった訳ではなかった。私は(世俗的な)元教師なのに、何が問題だというのか。」と語った。
イスラム風スカーフ(をかぶっていること)が問題だとは思わないと話すセミハ夫人は、「スカーフをかぶっていなければ、この話がここまで大きくはならなかっただろう。」と述べた。

■朝食は一緒
公正発展党執行部は、ユルドゥルム運輸相とセミハ夫人がサムスンで出席したブログラムの後に食事の席を用意した。参加者約20人の中で唯一の女性であったセミハ夫人は、夫と同じテーブルではなく、他のテーブルに一人で座った。「私の意志で一人で座った。」と話す夫人は、次のように述べた。

「同じ日の何時間か前に、官僚と国会議員と一緒に朝食をとったが、私は彼らと同じテーブルで、夫と並んで座っていた。その後の食事会は、特に私たちのために開かれたものではなかった。道中で『さあ、食事をしましょう』と言われ、私は遅れて参加した。会場に入った時には、皆食事をしており、同席していた人が立ち上がって私に席を譲ろうとしたので、『お気遣いなく、あちらで頂きます』と言ったのだ。その事がここまで大きくなってしまってとても残念だ。いつも夫のそばにおり、どこへでも一緒に行く。新任の大臣ではないのだから。」

夫や子どもたちが今回の報道を受け悲しんでいると話すセミハ夫人は、「夫がこのような批判にさらされ残念だ。もしかしたら私が同じテーブルに着かなかったことに気付いていなかったかもしれない。夫は食事会では活発には議論していた。ただ私がイスラム風スカーフをかぶっているがゆえに話がここまで大きくなってしまったのだと思う。スカーフをかぶっていない女性だったら、ここまで大きな騒ぎにならなかっただろう。事の全ては私の人権の侵害に当たると思う」と述べた。

■教師時代はスカーフ無し
セミハ夫人は「男性と同じテーブルに座りたくなかった、という思いはあったか?」との質問に対し、元小学校教師であり、そんなことは考えもしないと答えた。また教師時代はスカーフをしていなかったといい、(その時は)スカーフは問題にはならなかったと語った。

■「一緒に食事に行く」
セミハ夫人は、ユルドゥルム大臣が大変紳士的で品格ある人物であり、「このようなことにはとても気を使う。ロマンティストだ。私を食事に連れて行くし、教師の日や母の日、結婚記念日には必ず花を贈ってくれる。」と話した。

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( 翻訳者:塚田 真裕 )
( 記事ID:1410 )