大統領官邸で高等教育制度会議:全国の学長や外国人専門家も参加予定(Milliyet紙)
2005年11月04日付 Milliyet 紙

 アフメト・ネジュデト・セゼル大統領は共和国レセプションに続いて二月に再度学長76名を官邸に招待する予定である。
 トルコの高等教育制度と高等教育機構の改革を目的として、今月と来年二月に重要な会合が開かれる。今月の会合は高等教育機構により召集され、欧米・日本からの外国人専門家や学者らの参加も予定されているが政治家の参加は予定されていない。会合では政府と高等教育機構間関係に関する議論が予想されている。二月の会合では 「トルコの科学研究政策の明確化」を目的として、セゼル大統領を代表に全国の学長が大統領官邸に集まる。これらの会合の成果によって今年行われる法改正の大まかな枠組みが決定するであろう。
 高等教育機構のテジッチ理事長は、政治的志向によって大学の法律が制定されると緊張を生じさせる原因になると述べ、次のように続けた。
 「まず高等教育の戦略的発展がどのようにあるべきかを述べながら、高等教育機構を議題に挙げる。高等教育機構の構造を我々も容赦なく批判している。私は大統領に『我々の戦略的評価が最終段階に達してから大統領の召集で会合を開くことをいかが思われますか』と伺った。大統領は慎ましやかに官邸で行われるのが適当だとおっしゃった。」

■公正発展党議員も出迎え
 
 高等教育機構理事長のエルドアン・テジッチ氏は設立予定の学部や高等教育機関に関する調査のためにマルディンを訪れ、そこからさらにミドヤットを訪れ、歴史遺産を気分転換をかねて見学した。
 公正発展党マルディン選出ニハト・エリ議員、バドマン選出アリ・スチン議員、ラティフ・デミルクラン議員、共和人民党マルディン選出マフムト・ドゥヤン議員、祖国党マルディン選出ムハッレム・ドアン議員がテジッチ氏を出迎えた。議員らがテジッチ氏を歓迎する一方で、ミドヤット教育組合代表のメフメト・ユルドゥズ氏は、「アシュクン学長の判決に対する干渉を我々は司法の独立への干渉として受け止めている。高等教育機構の代表者がスカーフ問題にばかり力を注いでいることを我々は非難する」と高等教育機構に対する抗議文を読み上げた。テジッチ氏も「民主主義社会において要望を直接言葉にしてくださったことに感謝する。しかし、実状を私は発表できない。ご勘弁下さい。」との返答をした。その後テジッチ氏はデイルルムル教会を訪れた。

■大臣から学長へ:自重してほしい

 国民教育省ヒュセイン・チェリキ大臣はヴァン百周年大学のユジェル・アシュクン学長の逮捕後の一連の経過について高等教育機構を批判した。公共道路第11区長事務所においてバイラムのお祝いに参加したチェリキ氏は責任のない者などいないとの考えを述べ、以下のように続けた。
 「私が罪を犯したら司法がかならずやってくる。我々は司法を信用しなければならない。国家機関を互いに反目させるような衝動的な行動にでることは誰しも避けなければならない。我々はヴァンのよいイメージが保たれることを望む。ヴァンがそうでないイメージをもたれるのは困る。」


Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:永井 ひとみ )
( 記事ID:1232 )