ラーリージャーニー書記が英仏独外務大臣に宛てた書簡 ハムシャフリー紙
2005年11月07日付 Hamshahri 紙

2005年11月7日付ハムシャフリー紙政治面

 アリー・アルダシール・ラーリージャーニー国家安全保障最高評議会書記よりドイツ、イギリス、フランスの各国外務大臣に宛てられた、交渉再開の必要性を強調する内容の書簡が、駐テヘラン各国大使に手渡された。

 ラーリージャーニー書記はこの書簡で、欧州3カ国とのこれまでの交渉を評価した上で、国際的な法とルールに則った形で、理性的かつ建設的な協議を再開することを歓迎するとした。

 同書記はまた、この書簡の中で、イランが国家としての正統かつ合法的な権利を獲得し、また国民的利益を享受することの必要性を訴えた。

■中国・イギリス両国首脳、イランをめぐり会談

 トニー・ブレア英首相は、今週ロンドンで行われる中国の胡錦涛国家主席との会談の中で、イランに対する立場を転換するよう、中国に対し説得にあたる見通しだ。

 胡錦濤国家主席はアーバーン月17日[今月8日]から始まるロンドンへの3日間の公式訪問の中で、ブレア首相および同国当局者らと中英関係について話し合う予定だ。

 国連安全保障理事会の常任理事国である両国は、両国間の関係についてのみならず、イランの核開発などの国際問題についても、会談の議題とする見通し。

 ジャック・ストロー英外相が先週、同国下院での発言で明かしたところによると、ブレア首相は中国の胡錦濤国家主席との会談で、9月の国際原子力機関(IAEA)理事会で中国が投票を欠席した判断について話し合う模様。

 ストロー外相はまた、自らが中国外相と会談する際には、必ずイラン核問題を取り上げていると強調した上で、ブレア首相も自らのカウンターパートである胡錦涛国家主席と会談する際には、この問題を協議の議題とすることは間違いないだろうと述べた。

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( 翻訳者:久野華代 )
( 記事ID:1259 )