市場の魚の価格上昇(シャルグ市場面より)
2005年11月15日付 Sharq 紙

シャルグ:食品市場において、魚の市場価格が非常に上昇している。この価格上昇はメフル月下旬(10月上旬)から始まり、徐々に高まっていった。この状況は来週中頃まで続くと予測されるが、その後、魚卸売市場での価格は通常価格まで下降していくと考えられる。

市場に供給されてきた魚は、これまでその殆どがカスピ海沿岸のものであった。それに対する需要、特にボラに対する需要が顕著な伸びを示してから13日程が経過した。しかし、この傾向は今後長くは続かないであろう。カスピ海での漁獲量の増加とペルシア湾・オマーン海産の魚の流通により、卸売市場と小売市場の価格は下降すると見られる。

尚、現在市場に供給されているカスピ海産の魚は、ボラ、キルカー(ニシンの一種)、ひしこ、養殖鯉、ハクレン、アームール(草魚の一種)、ベイグハド(鱒に似た魚)、虹鱒である。テヘランの漁業会社(シーラートShilat [Fisheries of Iran])の統計資料によると、卸売価格は、キルカー500トマーン(66円)、ひしこ280トマーン(37円)、養殖鯉1100トマーン(145円)、ハクレン950トマーン(125円)である。

ベエサト広場では、ほかの種類のカスピ海産の魚や、養殖魚も出回っており、アームールは1900トマーン、ベイグハドは1050トマーンという値がつけられている。しかし、虹鱒はこの市場では以前と同じように2000トマーンで売られている。卸売価格と需要に比例して、公設市場に供給されているカスピ海産の魚や養殖魚の小売価格は殆どの品目において先週同様約30%上昇している。

■各市場のペルシア湾、オマーン海産の魚介類
市場ではペルシア湾、オマーン海産の魚介類の価格が上昇している。公設市場において、シューリーデ(ニベ科)の売値は、3000トマーン(395円)、ヨコシマサワラ3500トマーン(461円)、マサバ2400トマーン(316円)である。イサキ、南フエダイ、ミーシュマーヒー(ニベ科)の市場での売値は、順に1900トマーン(250円)、2400トマーン(316円)、1700トマーン(224円)となっている。

しかし、タジュリーシュ広場での売値はより高値である。市場でのクロアジモドキとチャイロマルハタの売値は、2300トマーン(303円)である。同市場でのソルターンエブラヒーム(魚種不明)は、1100トマーン(145円)であるのに対し、タジュリーシュ広場では1400トマーン(185円)である。しかしこの市場では、現在のところエビの供給は止まっている。当然ながらハラ―ムミートにあたる魚介類は、市場に流通していない。実際、これらの魚介類の中でクラゲだけが流通している。クラゲについては、市場では900トマーン(119円)、地方市場では1500トマーン(198円)で流通している。

■エビの価格上昇
エビ漁が解禁されしばらく経った。しかし、水揚げされたエビの一部が輸出されているということを差し引いても、国内市場に出回るエビは小売市場での取引価格を下げるほど需要を満たしていない。現在、エビの価格は、他の魚介類のように上昇している。エビの国内市場価格はすぐに落ち着くであろうと予想されているが、世界市場においては上昇するであろうという見方が存在する。

ISNA通信によると、ベトナムのエビ輸出量が最近の台風の影響で減り、ベトナム自然災害対策本部長は、ベトナムの12,200ヘクタール以上に及ぶエビや魚の養殖施設や、2州の漁獲量に相当する1,300トンに被害が出たと発表した。世界市場におけるエビの需要増を考慮に入れた上での、このようなエビの供給低下により、エビの世界市場価格は上昇すると予想されている。また、この価格に追随し、イラン産エビの輸出価格も上昇していくと考えられる。この価格上昇により、イラン産輸出エビの供給不足から発生する損失は、補填されることになろう。今年のイランのエビ供給量は、去年に比較すると著しく減少している。たとえ、去年同量に、エビが水揚げされたとしても世界市場へ供給されてしまうだろう。

■キャビアの価格、世界的に上昇
アメリカ合衆国水産委員会がキャビアの輸入を禁じたことにより、キャビアの価格は、インターネットショッピングサイトのeBayで1オンス(28グラム)119ドル、マーキーズ・メールオーダー・ウェブサイトで1オンス150ドルに達した。9月29日、中東産キャビアの輸入が禁止された。米国はカスピ海産キャビアの保護と、キャビアの親魚であるチョウザメの絶滅を未然に防ぐため、カスピ海沿岸諸国からのキャビア輸入を禁止すると発表した。

米国内務省魚類野生生物局は以前から、キャビアの採れるベルーガ(オオチョウザメ)の漁獲高が減少していると、カスピ海沿岸諸国に警告していた。同局は共同のチョウザメ管理計画を立案したいと考えているが、わが国は同局の要望に沿った行動を取ることに同意していない。これを受けて米国は、中東諸国からキャビアを輸入することを禁止すると発表した。

当然のことであるが、米国の高官の一人は、すでに「黒海からのキャビア、およびベルーガの合衆国への輸入も禁止する」としている。これに対して、バンダレ・アンザリー・チョウザメ研究所のモハンマド・プールカーゼミー所長は、「アメリカ合衆国への輸出禁止という措置は、チョウザメの資源保護に何ひとつ効果がない。それどころか逆に、非合法のチョウザメ漁が増えて、親魚の絶滅をもたらすだろう」と考える。

同氏はファールス通信に、次のように話した。「アメリカ合衆国による措置の影響で、キャビアの価格が大幅に上昇し、闇漁でとれたキャビアのブラックマーケットが出現した」。同氏は続けて、「われわれが法律に基づくチョウザメの捕獲やキャビアの生産を手放せば、不当に利益をむさぼる連中を許すことになり、また闇漁によってブラックマーケットの要請に応えることになる」と話した。

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( 翻訳者:岩間 縁、久野華代、杉山 良、中西悠喜 )
( 記事ID:1503 )