ユダヤ人を救ったトルコ人外交官を描いた短編映画、米国で大きな反響(Milliyet紙)
2005年12月16日付 Milliyet 紙

南カリフォルニア大学の学生であるトゥルグト・チュルク・アドゥギュゼルさんは、ユダヤ人を救ったトルコ人外交官ウルキュメンの生涯を描いた映画を製作し、米国で大変な人気となった。

南カリフォルニア大学の学生、トゥルグト・チュルク・アドゥギュゼル(49)さんは、ユダヤ人を収容キャンプから助けたトルコ人外交官セラハッティン・ウルキュメンの生涯を描いた短編映画“Crescent Star”(三日月と星)により米国で有名になった。
 アドゥギュゼルさんは、9月にカリフォルニアで行われたビッグ・ベア・レイク国際映画フェスティバルで「最優秀学生映画」部門で観客賞をとった。また長いブランクを経て、ロサンジェルスで修士ならびに博士号を取得すべく、再度大学へ入学したと述べた。

■製作費用ゼロ
アドゥギュゼルさんによれば、その短編映画はハリウッドのCBSスタジオ等において無料で撮影された。また米国のユダヤ人コミュニティーがその映画を大変気に入ったと言い、次のように続けた。「三日月はイスラム世界を表し、星はユダヤ世界を象徴しています。この二つがあわさるとトルコ国旗となります。このコンセプトが映画関係者の関心を引いたのです。長編映画を製作しないかとの誘いを受けました。また恋愛を盛り込みラブストーリーとして台本を書き直しました。私はスピルバーグ監督から特別レッスンを受けています。まずはスピルバーグ監督に見てもらいたいです。2、3年後「トルコのシンドラー、ウルキュメン」の生涯を映画でみられるといいですね。」

 イスタンブルで生まれたアドゥギュゼルは、彼の家族がトゥンジェリ県チェミズゲゼキ出身で、自身も15年間そこに住んでいたため、「自分の故郷はチェミズゲゼキです。」と言っている。


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( 翻訳者:近岡 由紀 )
( 記事ID:1518 )