「低俗な西洋音楽を広めるような放送は避けよ」:アフマディーネジャード、イラン国営放送に通達 シャルグ紙
2005年12月19日付 Sharq 紙

2005年12月19日付シャルグ紙2面

【ファールス通信】アフマディーネジャード大統領兼文化革命最高評議会議長は、イラン国営放送の活動を質量ともに向上させるための、23の戦略・指針を通達した。

 文化革命最高評議会での承認後、アフマディーネジャード議長から発表された通達では、次のようにある。「イラン国営放送機構は今後とも、宗教的アイデンティティや国民的連帯、生活への希望、及び社会的信頼を強化し、さらに創造力や独創性、発想力、及び科学的洞察力を向上させるという目的の下、教育的観点を間接的で魅力的、かつ自然な方法で、娯楽番組に含ませ、またシャリーア法規定やイスラーム的慣習の遵守の重要性を強調するべきである」。

 また、アフマディーネジャード議長の通達の第11項では、「低俗で西洋的な音楽を広めるような放送は避けるべきであり、シャリーアに合致した芸術的で崇高、かつ純イラン的な音楽に重点を置き、音楽に関する科学的研究を普及させ、さらに心を安らかにするような音楽、革命を思い起こさせるような音楽の制作と配信を促進するべきである」旨、謳われている。

 映画やドラマの内容に対する監督は、基準に準拠したものであるべきとされ、この関連で製作費の適正化を図ること、イラン映画、特に精神的価値を含んだ映画の保護を促進すること、視聴者の映画に対する理解の増進を図ること、暴力や低俗性を広めるような内容を慎むこと、映画の選択に際して節度を保つこと、字幕には適切な表現を用いること、などが強調された。

 また、イラン国営放送のスポーツ番組に関しては、チャンピオン・リーグ戦がもたらす興奮の肯定的効用を認め、国民的スポーツや地域・部族の伝統遊技の普及促進、スポーツの有する正しい文化の推進、全国民参加のスポーツの普及、特に家庭を持つ婦人や若い女性への体育活動・基礎運動奨励、スポーツの科学的側面への関心喚起、そして関連機関の活動に対する評価などが、これまで以上に必要であるとの見解を示した。

 大統領の通達は、最後に次のように締めくくられている。「文化革命最高評議会の承認事項、特にイラン・イスラーム共和国の文化政策とその提言を正確かつ完全に履行するためには何をする必要があるのか、対策をまとめ、その実施状況と結果につき、6ヶ月以内に同最高評議会に報告することを、イラン国営放送機構に対し求める」。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:1545 )