駐バグダード米国大使:「近いうちにイラン側と話し合いをもつことになるだろう」 ハムシャフリー紙
2005年11月30日付 Hamshahri 紙

2005年11月30日ハムシャフリー紙
 
【政治部】駐バグダード米国大使は、近いうちにイラン側とコンタクトを取り、話し合いを始めることになるだろうと述べた。

 ザルメイ・ハリールザード大使は、バグダードでの記者会見で、同大使がイラン側との話し合いに着手するよう、特命を受けているのではないかとの報道を認めた上で、「駐アフガニスタン大使だった際、私はイラン側と話し合いを行ったことがある」と加え、さらに「この話し合いは、アメリカとイランにとってだけでなく、地域全体にとっても有益なものである」と説明した。

 駐バグダード米国大使は、イラク大統領も出席したこの記者会見において、ジョージ・W・ブッシュ米大統領が彼にこの交渉任務に当たるよう命じたと語った。アメリカ国務省報道官も、イラン高官と会談・交渉を行うよう、駐イラク米国大使に特命が与えられているとの情報を認めた上で、「〔ハリールザード駐イラク大使に〕付与される権限は非常に限定的であり、また〔イランとの話し合いの内容は核問題や国交正常化などのその他の米・イラン関係ではなく〕専らイラク関連に限られる」と発言した。

 ショーン・マコーマック米国務省報道官は、この件について記者団に話し、その一方でこのような会談が実際に行われる可能性があるのか、またイランが自らの公式筋と米国大使とがバグダードで会合をもつことに同意する可能性があるのか、ということについては不明であるとした。

 マコーマック報道官はワシントンで定例の記者会見で、本件には特段の意味はないということを示そうと、躍起になっていた。他方、コンドリーザ・ライス米国務長官もまた、先のメフル月26日〔10月18日〕、上院外交委員会において、ブッシュ政権はイラクに関して話し合いを行うべく、イランと直接コンタクトをとる可能性について、多面的に検討しているところである、と述べていた。米国務省報道官は今日の会見で、ワシントンはイランとメッセージの交換を行うために、国連や駐イラン・スイス大使館といったチャンネルも活用することになるだろうと述べた。マコーマック報道官はまた、もしハリールザード大使がイラン当局と話し合うべき特別なテーマが存在するのであれば、その場合には必ず会談が実現することになるだろうと明言した。

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( 翻訳者:南龍太 )
( 記事ID:1417 )