アルメニア初代首相の告白:トルコ人は悪くなかった(Milliyet紙)
2005年12月02日付 Milliyet 紙

 アルメニアの初代首相のカチャズヌニは「ヨーロッパ諸国が私たちを埋葬したのだ。トルコ人が罪悪感をおぼえる必要はない」と言ったという。

 アルメニアの初代首相のオヴアネス・カチャズヌニが1923年にブカレストで行ったダシュナク党の会議に提出された報告書において「トルコ人が罪悪感を覚えるべき点は存在しなかった」という表現があった。モスクワレーニン図書館所蔵のロシア語版報告書をトルコ研究者アリフ・アジャルオールがトルコ語に翻訳した。報告書の記述によって、トルコ人がアルメニア人を虐殺したという説には根拠がないことが明白になった。カチャズヌニの報告書の要約は以下の通りである。

■志願部隊
・ 1914年の秋、アルメニア人の志願部隊は対トルコ作戦を展開した。1915年夏から秋にかけて、トルコはアルメニア人を強制移住させた。これらすべてはアルメニア人問題において致命的な打撃となった。トルコ人は自分たちが何をしたかをわかっており、今日、罪悪感を覚えるべき点は存在しない。
・ 議会や市民議会で国家首脳は殺人者のトルコ人たちを脅かすがいい。マスコミは世界中で目撃者の恐ろしい証言を報道するがいい。しかしこのようなことは全く何の意味もない。
・ セーブル条約に我々はサインした。この条約はトルコを崩壊させるはずだった。軍をトルコに送り、各地方で私たちの主権を確立することを目指し、ヨーロッパとアメリカに公式に呼びかけた。
・ すでにトルコ・アルメニアという国はない。この国はローザンヌ条約で死んだ。ヨーロッパの列強は私たちを埋葬したのだ。


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( 翻訳者:近岡 由紀 )
( 記事ID:1425 )