アメリカと交渉する予定は、我々にはない ハムシャフリー紙
2005年12月05日付 Hamshahri 紙

2005年12月5日付ハムシャフリー紙

【メフル通信】イランのハミード・レザー・アーセフィー外務報道官は、「イランの核に対する関心は、駆け引きをすることにあるのではない。われわれはただ、核の平和利用のための技術を得ることを目標にしているだけだ」と強調し、「この目的を達成するためには、我々は全ての外交能力を利用する所存だ」と述べた。

 昨日の定例記者会見で、アーセフィー外務報道官は、サウジアラビアで行われるイスラーム諸国首脳特別会議に、マフムード・アフマディーネジャード大統領が参加することを発表した。

 「イスラーム世界が直面している一連の問題、イスラーム諸国の団結の強化、イスラーム諸国による共同政策の策定が、上記首脳会議の議題となる予定である」と説明した。報道官によると、外務大臣もイスラーム諸国外相会議に出席するため、火曜日にサウジアラビアに向かうという。

 ムハンマド・エルバラダイIAEA事務局長が、イランとの交渉にアメリカも参加するべきだと発言したことに関する質問に対して、報道官は「エルバラダイ氏は自身の見解を述べたまでだ。我々は、アメリカと話し合う予定はない。むしろ、イランの核問題がここまで複雑になったのは、アメリカが口を挟んだせいだと考えている」と答えた。

 アーセフィー外務報道官は、イランと欧州の交渉のテーマは、核燃料生産のためのウラン濃縮活動において、イランが逸脱しないことをいかに保証するかを巡るものになるとの見方を示し、「当然、我々は交渉において自身の権利を放棄するつもりはない。欧州とは、この交渉が上級担当官レベルで行われることを確認しており、現在双方の日程・議題を調整しているところである」と加えた。

 報道官は続けて、「核問題はわれわれにとって駆け引きの道具などではなく、われわれの権利、すなわち核の平和利用技術の獲得のためのものであるというのが、我々の見解である。そのためには、交渉の席で、我々の有する外交能力のすべてを活用する覚悟である」と述べた。

 アーセフィー報道官は、イランとロシアがミサイル売買で合意したことをロシアの新聞が報じたことに関する質問に対して、「イランとロシアは、軍事的に協力関係にある。我々の行動は、国際法の規定に従ったものであり、いかなる国際法にも違反するものではない。われわれは様々な国と協力関係にあり、ロシアもそのような国の1つである」と答えた。

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( 翻訳者:大石容子 )
( 記事ID:1454 )