大統領、イスラーム諸国首脳会議に出席:サウジアラビア訪問 シャルグ紙
2005年12月07日付 Sharq 紙

2005年12月7日付シャルグ紙

【メフル通信】マフムード・アフマディーネジャード大統領は、イスラーム諸国会議機構(OIC)第3回首脳特別会議に出席するためサウジアラビアに向けて出発した。アフマディーネジャード大統領はサウジ訪問を前に、イスラーム革命最高指導者アーヤトッラー・ハーメネイー師に謁見した。大統領は今回の訪問日程について説明し、最高指導者は大統領の成功を祈った。

 イラン大統領はサウジ訪問中に、同国高官やアブドゥッラー・ビン・アブドゥル=アズィーズ国王と会談し意見交換を行う予定だ。今回の訪問にはモフセニー・エジェイー(情報相)、エルハーム(大統領府長官)、チャムラーン(テヘラン市議会議長)、バーゲル(保健・医学教育相)らが大統領に同行する。

 大統領は訪問前の記者会見で、サウジ訪問の目的と日程について説明を行った。大統領は、助長される横暴、日々高まる緊張、核兵器や化学兵器の大量保有、覇権主義拡大の動き、国際社会の緊張の高まりを、諸国家が直面している問題とみなし、「これらは明るい未来への希望を失わせる。希望的な位置づけを示し、それに向けて努力することがイスラーム諸国首脳の責務である」と述べた。

 アフマディーネジャード大統領はテヘランからサウジアラビアに向けて出発する前に、記者団に対し、「今回のイスラーム諸国首脳特別会議はアブドゥッラー国王の提案で開かれるものであり、イスラーム世界が直面している諸問題の検討と、今後10年にわたる活動計画の策定を課題としている」と語り、さらに「イスラーム諸国会議機構は世界の均衡を保つ上で、重要な役割を果たすことができる機構のひとつだ」と話した。

 大統領は、「パレスチナ問題、イスラームの地への外国勢力の侵入の拡大、さらに、イスラーム世界の分裂とその強大な力が十分に活かされていないことなどが、今回の会議で、話し合われることになっている」と述べた。アフマディーネジャードは、「同会議は、イスラーム世界の問題がより詳細に審議され、協調的な雰囲気の中で同胞同士が互いに手を取り合い、イスラーム世界が自らの理想に到達しようとする価値ある会議だ」と述べ、「イスラームはすべての人類のために、平和と安全、寛大と正義を希求しており、同様にこの会議のすべての決定もあらゆる国家の人々の利益に与するものとなるだろう」と説明した。さらに、「この会議をにらんで、事務局の各委員会が提起しようとしている様々な議題が予想される。イランも最大限、積極的な姿勢で会議に臨むつもりだ」と述べた。

 サウジ国王の要請で今日と明日、メッカで開かれる第3回OIC首脳特別会議は、イスラーム世界の現状について審議し、これら諸問題を克服するため共同して取り組もうとするものである。マヌーチェフル・モッタキー外相も月曜、OIC加盟国の外相会議に出席するため、ジッダに入った。

 今回のOIC首脳会議はイスラーム諸国首脳44人と、外相ら13人、さらに、オブザーバーら25人が出席し、OIC関連機関の協定や規約の締結、及びムスリムの直面している問題の解決を目的としている。同首脳会議は三年に一度、イスラーム法に依拠するムスリムの問題を表明するために開催される。

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( 翻訳者:南龍太 )
( 記事ID:1469 )