新フランス首相は親トルコ派(Milliyet紙)
2005年05月31日付 Milliyet 紙

フランスのシラク大統領は、国民投票の結果を受けて辞任したラファラン氏に代わりドミニク・ドビルパン氏を首相に任命した。ラファラン首相の辞職を承認したシラク大統領は、ドビルパン内相を首相に起用した。ドビルパン氏はトルコのことをよく理解し、トルコのEU加盟に前向きな考えを持つ政治家として知られている。長年外務省で働いていたドビルパン氏は、シラク政権の1期目に5年間大統領府事務局長といった重要なポストにあった。シラク大統領の忠実な側近として知られるドビルパン氏は、中道右派政権の誕生後、外相となった。外相の任期中ドビルパン氏は、トルコのEU加盟プロセスを見守り、シラク大統領とともに加盟を支援した。その後内相に転じた。トルコの外交筋に「バランス感覚があって経験豊富な」人物と評価されているドビルパン氏の首相就任は好意的に受け止めらている。ドビルパン氏の父である上院議員ザビエル・ドビルパン氏はフランス上院での親トルコ派のメンバーである。

サルコジ氏は(トルコのEU加盟を)断念させようとしていた
シラク大統領が、候補者と目されながら首相に任命しなかった与党の国民運動連合(UMP)党首ニコラ・サルコジ氏は反トルコ派として知られている。サルコジ氏は「トルコのEU加盟はいい考えではない。特権を持つ協力関係こそ正しい道だ」との考えを主張していた。トルコのEU加盟に反対の意を示すことで何度もメディアに登場しているサルコジ氏はこれまで、「EU憲法が否決されればEUはただの大きな市場となり、トルコの加盟はより容易に政策の課題に上るだろう」「イスラエルとレバノンはトルコよりもよりヨーロッパ的な価値観を有している」「UMPとしてトルコの加盟に『Non』というキャンペーンを展開する」と述べていた。サルコジ氏の名は新しい内相として伝えられた。最終的な組閣リストは水曜日までに公表される予定。政治評論家はサルコジ氏がUMP党首と内相の両方に就くとの見方を示している。サルコジ氏は2002年から04年まで内相を務め、その後シラク大統領によって財務経済大臣に任命された。




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( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:89 )