アメリカの利率によりもつれた金の運命
2005年06月12日付 Sharq 紙

6月12日付シャルグ紙12面

アメリカの利率によりもつれた金の運命

シャルグ紙:アメリカの連邦準備銀行(FRB)が同国の財政予算の大幅な赤字に冷静に言及する一方で、経済学者は自身の分析の中で、アメリカ消費社会の根幹に対しショックを与えることがこの危機を解決するために必要である、と記述してきた。この最近の分析に基づいて連邦準備制度理事会のすべての理事は、同国予算の赤字額が国内総生産の6.3%に達し、さらに増加するだろうと述べた。モルガン・スタンレー〔米証券大手〕のチーフ・エコノミストであり悲観論者として知られるステファン・ローチ氏は、アメリカ経済に存在する不均衡に関して、アメリカ経済の根本的な問題を“銀行利率のおろかなる低さ”と述べている。このことについてFRBのアラン・グリーンスパン議長は慎重な態度をとってきた。「予算赤字は現在の比率より多くはならないであろう」と彼は率直に述べている。しかし同時に、今日の世界市場でこれほど大きい、統一のとれた、柔軟な資本が受け入れられて来たことを強調し、「いかなる国をも我々以上のより危機的な不均衡に直面させることができるのだ、がしかしこのアメリカの不均衡は特別な経済困難を引き起こすことなく廃止される。もし財政赤字額が削減されるなら、恐らくドル価値の下落により利率が増加することを抑えるだろう。」と述べた。赤字削減の後にはアメリカ合衆国内で利率が増加するだろうと、先日金の世界市場は世界の各市場での金価格の継続した上昇を期待した。専門家達はアメリカで利率が上昇し、世界の金市場に存在する資本の一部がひっくり返った場合は、同国における金価格の上昇推移も止まってしまうだろうと信じているが、増加に反対のアメリカ中央銀行も先日利率を増加させたので、世界市場における金価格の上昇はより拍車がかかるだろう。このような根拠に基づき、1オンス、31.1035グラムの金が世界市場では427ドル40セントの値がつけられた。またイラン国内の金市場は、金と世界市場の先行きの不透明さが伴って穏やかなものであった。すでに売り切れてしまっている17金の1メスガール(約5グラム)あたりの価格は、テヘランの半公式金市場で昨日4200トマーンに達した。同じ17金のグラムあたりの価格も昨日は8800トマーンで売り買いされた。先日市場での18金のグラムあたりの価格は9300トマーンであった。メスガールあたりの18金も昨日は42870トマーンで取引された。
(後略)


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( 翻訳者:小宮山崇 )
( 記事ID:219 )