イラン大統領選の結果-改革派大統領ハタミ政権の終焉(Milliyet紙)
2005年06月18日付 Milliyet 紙

8年間の任期を通しイランで実りのある改革をすることが出来なかったハタミ大統領は、投票の際に唯一「終わったよ」という言葉を口から漏らした。

イランで国民は、1979年に始まったイスラム共和国以来9度目の大統領選挙のために昨日投票所へ足を運んだ。4700万人の有権者がいるイランで、選挙では保守派4人、改革派3人の計7人の候補者が出馬した。投票時間は3度延長された後、昨晩トルコ時間で21:30に終了した。投票率は約55%であったことが伝えられた。
選挙中は、候補者の誰も第一回目の投票で当選するために必要な全体票の過半数を得ることが出来ないであろうと示唆しているアブドゥルワヒド・ムサビ・ラリー内務大臣は、大統領選挙が第二投票まで持ち越されるであろうと明らかにした。
ラリー内務大臣は、「大統領選は大変拮抗している。接戦だ。」と語った。ある政府関係者は6月24日の第二投票は穏健保守派のハシミ・ラフサンジャニ氏と改革派のムスタファ・モイン氏間での決戦になるだろうと語った。
選挙とともに8年間大統領の座についていたムハメド・ハタミ氏の時代が終焉した。ハタミ氏はテヘランで投票する際に、新聞記者らに微笑みながら「終わったよ」と言葉を漏らした。8年前、国家の変化と自由を支持した広い範囲の国民によって大きな望みとともに政権に就くことが出来た改革派のハタミ氏は、体制の要所を押さえている保守派の宗教指導者たちの抵抗や圧迫が障害となり、いくつか理念的な改善を行った以外にはひとつも重要な改革を実現することは出来なかった。


Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:清水葉月 )
( 記事ID:251 )