不安なトルコ―アメリカ関係(Milliyet紙)
2005年05月12日付 Milliyet 紙

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相のホワイトハウスでのジョージ・ブッシュ大統領との会談まで4週間となったワシントンで会合を行ったトルコ産業家と実業家組合(TÜSİAD)は、アメリカの代表から両国関係について不安な見解を聞くことになった。

TÜSİAD代表委員会のオメル・サバンジュ委員長と同委員会のメンバーからなる代表団は、アメリカ外交官、連邦議会下院のトルコ友好団体の代表ら、そしてアメリカユダヤ教組合との会合で、「トルコはどこへ向かっているのか?」という質問を向けられた。ワシントンの関係者は、エルドアン首相が行ったアメリカ関係についての最後の意見表明や、イスラエル訪問については前向きに話しつつも、「関係改善はまだ始まっていない」という考えを述べた。

ミッリイェト紙に寄せられた情報によれば、TÜSİADへ伝えらた4つのメッセージは以下の通りである。

1 アメリカの関係者は、TÜSİAD代表団へ「トルコがどこへ向かっているのかいつも確信がもてるわけではない」と話し、アンカラでの見解や政治が原因で「予測可能な同盟国」でなくなっているというメッセージを伝えた。

2、トルコアメリカ関係がそのまま放置されれば、両国関係のめざましい前進は期待できない。そして、この関係には努力が必要とされる、という意見を述べたアメリカ外交官は、TÜSİADへ「公正発展党政権にはこの問題に対する十分な努力が見られない」と批判した。

3、トルコでアメリカに対する反発が広がっていることに不安を示したアメリカ側は、「アンカラで責任ある位置にいる人々が、この件においてイニシアティブをとり、反アメリカ主義へ反対した見解を述べること」を期待していることを表した。

4、エルドアン首相が2週間前に行った公正発展党議会グループでの演説をはじめ、アメリカとの関係に関する最後の意見表明やイスラエル訪問が両国の関係悪化を止めることにはなっても、すぐに改善の方向へ進む兆しはない」と伝えられた。






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( 翻訳者:清水葉月 )
( 記事ID:65 )