ドイツ連邦議会でトルコ論争(Milliyet紙)
2005年06月17日付 Milliyet 紙

ドイツ連邦議会で昨日、トルコにかんする論争が起こった。ゲアハルド・シュレーダー首相が議会で行った演説でトルコのEU加盟を支持したのに対し、野党キリスト教民主同盟のアンゲラ・メルケル党首は「特権的パートナーシップ」の提案を粘り強く行っていくと述べた。

■シュレーダー:トルコは重要だ

シュレーダー首相は「トルコは今日まで40年間、加盟条件をみたし、キプロス問題を解決したならばEUに加盟できると言われ続けてきた。トルコのような原理主義をとらない国と、西洋の知恵が結集することはとても重要だ」と語った。トルコとの加盟交渉で「リスクはコントロールできる」と述べ、交渉が10年から15年続く可能性があり、その間の労働力の移住は自由に制限できること、またどちらかが望む場合には交渉を途中で打ち切ることができることを明らかにした。

■メルケル:常に「ノー」の結果

トルコは10月3日に始まる加盟交渉までにアルメニアとキプロス問題を解決しなければならないと述べたメルケル党首は、「特権的パートナーシップ」の提案を粘り強く行い、与党になった場合には交渉の場で常にこの提案を伝えていくと語った。トルコのEU加盟に対する懸念がフランスとオランダの国民投票でのEU憲法否決の主たる要因になったと主張するメルケルは、「これらの国で常に「ノー」の結果が出ることを知りながら、トルコと何年も交渉を続けていくことはできない」と話した。

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( 翻訳者:山雄起 )
( 記事ID:240 )