EUに深刻な危機―ブリュッセル会議が予算問題で紛糾(Milliyet紙)
2005年06月19日付 Milliyet 紙

フランスとオランダの国民投票で新基本条約・EU憲法が否決された後に行われたブリュッセル会議で、予算をめぐり二派に分かれたEUは、深刻な危機に直面した。ルクセンブルクの首相は「恥ずかしく思う」とコメントした。

仏・蘭での憲法否決から2週間後、「ヨーロッパが機能することを示す」ために開かれたブリュッセル会議は、合意が得られないばかりか、EUを「深刻な危機に」陥れた。
長時間に及ぶ議論の末、今期のEU議長国であるルクセンブルクのユンカー首相が口にした「恥ずかしく思う」という言葉が、EUが陥った状況を端的に示している。2007~13年の中期財政計画にかんし約15時間続いた駆け引きで、妥協策にもかかわらず最終合意に至らなかったことの原因を、ユンカー首相は「政治的願望の欠如」と表現し、「交渉の決裂は長期的に見てヨーロッパを弱体化させ、ヨーロッパの統合を信じる者と自由貿易市場として捉える者との相違をさらに際立たせるだろう」と述べた。

■「富裕国のエゴ」

フランスのシラク大統領は、イギリスのブレア首相を批判し、この結果を「いくつかの富裕国のエゴ」と評した。
ドイツのシュレーダー首相も、イギリスとオランダの強情さがヨーロッパを「最悪の危機に陥れた」と述べた。彼らの非難の的になったブレア首相はというと、問題は予算ではなく、予算の公平な分配である、と述べた。ブレア首相は、EUが変わりゆく世界情勢に自らを適応させていくことが必要だ、と主張した。欧州委員会のバロッソ会長は、「窮地に陥っているのは事実だ。大切な機会を逃してしまった」と述べた。会議は、フランス・ドイツ・ルクセンブルクとイギリス・オランダ・スペイン・スウェーデン・フィンランドの二派に分かれて進行した。

■猛省させた最後の提案

イギリスの予算に対し行った貢献に対する見返りの支払いと、フランスが最も大きな割合を占めた農業補助金をめぐり危機的状況に陥った会議では、終盤になって新加盟国が予想外の試みをした。10の新加盟国は、合意に至れるようにと、いくつかの基金の使用を諦めることを提案した。この提案を受けてユンカー首相は、「彼らを哀れに思う。このような事態を恥ずべきだ」と話した。フランスのシラク大統領は「感動的だ」と述べた。

■加盟問題で追記

会議の結果報告で、トルコとクロアチアに関係する一節に追記がなされた。「欧州評議会は、2004年12月16~17日に拡大問題について下した決定を想起し、この決定が完全に実施されることの必要性を強調する」と表現された部分に、「2004年6月17~18日」の決定への参照が加えられた。外交筋は、これはトルコではなくクロアチアにかんするものであることを明らかにした。

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( 翻訳者:井上さやか )
( 記事ID:261 )