クシャダス・ミニバス爆破事件―欧州メディアでいかに伝えられたか(Milliyet紙)
2005年07月17日付 Milliyet 紙

イギリスのメディアは、クシャダスでのミニバス爆破事件を「テロの恐怖」と伝えた。
「一人の自爆テロリストの女性により行われたと見られるテロが、イギリス国内に新たなテロの恐怖」をもたらしたと書いたオブザーバー紙は、テロでイギリス人とアイルランド人の観光客1人ずつが亡くなったと報じた。
同紙は、昨日行われたテロがトーマス・クック社のツアーでトルコを訪れたイギリス人観光客を乗せた車を狙ったものであることが、イギリスに向けられた組織的テロを思い起こさせると主張。今回のテロが、新たなテロ攻撃を呼ぶのではという恐怖感をかき立てたと書いている。
インディペンデント紙は、まだ誰の犯行によるものか分かっていない点に注目した。先日チェシュメで起きたテロ事件にも言及した同紙は、テロ組織PKK(クルド労働者党)が今回のテロの首謀者ではないかと考えられるが、イスラーム原理主義者や左派の過激派の可能性もあると報じている。
サンデー・タイムズ紙も、昨日の爆破テロの実行犯が若い女性だったことを指摘しながら、イギリス外務省が国民にトルコを旅行する際に用心するよう呼びかけていると伝えた。

■ドイツメディア:トルコの観光の中心地でテロ
ドイツの各紙はクシャダスでの爆破事件に大きな紙面を割いた。
ベルト日曜版(Welt am Sonntag)は「トルコの観光の中心地でテロ」という見出しを付けて掲載した記事では、ドイツ外務省がトルコに渡航する際の警告を恒常化させ、リゾート地を含めたトルコ全土で「治安が悪化している」と指摘したと報じられた。
ビルト日曜版(Bild am Sonntag)は、「自爆テロが私たちの海岸に打ち寄せた―泳ぎに行きたかっただけなのに」という見出しの記事を一面に掲載。爆発で負傷したイギリス人女性が救急車に運ばれる際に撮影された写真を載せた。トルコでバカンスを過ごすドイツ人観光客の意見も掲載した同記事で、観光客はトルコはとても好きだが、このような事件が身近に起きるような状態になれば(ドイツへ)戻るだろうと述べている。
ドイツで発行されているその他多くの新聞と、首都ベルリンで発行されているベルリナー・ツァイトゥング紙(B.Z)、ベルリナー・クリーア紙(Berliner Kurier)も、爆破テロに関する記事を一面に掲載した。

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( 翻訳者:井上さやか )
( 記事ID:463 )