1200万台の無登録携帯電話、12月以降登録なしでは通話不能に(Milliyet紙)
2005年07月23日付 Milliyet 紙

登録外の1200万台の携帯電話は2005年12月14日までに登録しなければ使えなくなる。利用者は8月28日以降、登録申請をする必要がある。

テレコミュニケーション協会のタイフン・アジャレル会長は、登録のない携帯が2005年12月14日以降使えなくなることを明らかにした。アジャレル会長は今後、中古販売にも登録証に基づくシステムを導入する一方、携帯電話の販売時に購買者から正確な個人情報を求めていくと述べた。アジャラル会長によると、新システムでは無登録の携帯電話はどの携帯電話オペレータ(通信会社)のSIMカード(契約者情報カード)を使おうと、絶対に動作しないという。

■10億ドルの税金損失

トルコには1200万台の無登録携帯電話が存在することを明らかにしたアジャレル会長は、その台数が急速に増えており、年末には15、1600万台に達する可能性があったが、法によりこの事態は防がれたと述べた。登録のない携帯電話は今日まで経済的に見れば30億ドルの損失を生み出しており、国も10億ドルの税金を損失していると話すアジャレル会長は、「放っておけばこの動きに拍車がかかる一方だった」と述べた。今後、中古の携帯電話の販売にも登録制が導入される。(その際には)携帯電話の販売店を個人間の取引の仲介役にすることができる。しかし中古の携帯電話も特別な梱包をして、身分証明書の提示を受けて販売される。
アジャレル会長は、法施行にともないトルコで使えなくなる無登録の携帯電話が国外に持ち出されることが問題となるだろうから、この点で近隣諸国と協定締結に向け努力していると付け加えた。

■新法施行でどうなるか?

■1200万台の無登録電話に警告メール

新法は2005年7月13日に施行された。テレコミュニケーション協会は45日以内に通知や情報の集積機能を持つコールセンターを作る予定である。技術的なシステムの構築作業が続いている。センターから3つの携帯電話オペレータが無登録の携帯電話利用者に向けSMS(ショートメッセージ)により「あなたの電話には登録がありません」というメッセージを送り、登録方法を伝える。無登録携帯電話の所有者は、通知された登録所に行くことになる。請求書を見せない人は5トルコリラを払い、見せた人は無料で登録することができる。

■12月14日までに登録しなければ使えなくなる

コールセンター開設のための45日の期間の後、5カ月間が登録作業に当てられる。この間にすべての登録作業を終える計画だ。12月1日に無登録の携帯電話は2回目で最後の通告がSMSで送られる。12月14日以降はすべての無登録携帯電話は使えなくなる。
通告メッセージに注意を払わなかった人はその後、理由を説明して通信会社に申請することができる。申し出が認められた場合には登録ができる。

■身分証なしに買えなくなる

電話の販売に関して、新しい手順が適用される。購入者は身分証明書を提示することになる。SIMカードを購入するときにも、購入者は買った携帯電話の領収書の提示を求められる。強奪された電話の金銭的な価値も皆無になる。盗まれた携帯電話を無登録な状態で他人に販売しようとすれば、購入者は電話を盗まなかったことや強奪しなかったことを証明しなければならなくなる。

■無登録かどうか電話機から知る方法

携帯電話の使用者は、電話機が無登録かどうか簡単な方法で知ることができる。全てのGSM契約者はシャープ06シャープのボタンを押して電話のシリアルナンバーを入力し、インターネットでhttp://imei.tk.gov.trというサイトにアクセスすれば登録があるかないかを確認できる。このシステムで登録がないとの警告が出た人は、SMSによる通告を待つことなしに、8月28日以降登録作業をすることができる。

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( 翻訳者:山雄起 )
( 記事ID:503 )