アルカイダ・トルコ支部メンバー、9・11のテロを予告していた(Milliyet紙)
2005年08月15日付 Milliyet 紙

ドイツのシュピーゲル誌の最新号に、トルコで逮捕されたアルカイダの容疑者サッカがアメリカの9.11テロを一日前にシリア情報局に予告していたという記事が掲載された。

 トルコで捕まったアルカイダ容疑者のロウアイ・サッカが9.11テロを一日前にシリア情報局に予告し、シリア側もテロの直後にこの情報をCIAに伝えていたことが明らかになった。本日発売のドイツ誌シュピーゲル最新号に掲載された記事によれば、サッカは、2001年9月10日にシリア情報局へアルカイダが近いうちにアメリカでテロを計画していることを漏らした。

■「神聖な火曜日」作戦
 記事によれば、サッカが与えた情報では、どの都市、どの建物が標的になるかまでは出ておらず、ただアルカイダが「神聖な火曜日」作戦と名づけており、このテロで「飛行機が兵器として用いられるだろうこと」そして「塔も標的になるだろうこと」が予告されていた。
 シリア側も9.11テロのすぐ後にこの情報をCIAに送った。しかしシリア情報局に疑惑の目を向けたアメリカ側は、「ニセ情報」を掴んだと推測する一方で、もう一方ではサッカの逮捕に向け、全世界で「狩り」を始めた。
 
 サッカがCIAとモサド(イスラエルの情報機関)が世界で最も探し求めている人物の一人であったことを明らかにした記事で、「これは、時間との戦いである。では誰が一番すばやかったか?情報局組織か?それとも明らかにテロに関する全情報を持っていたこのイスラム主義者か?」と書かれた。
サッカがドイツへ2000年に政治亡命していたこと、その妻と二人の子供とバーデン・ヴルッテムベルク州にある、人口1万9千人のシュラムベルクという町で、ひととき生活していたことが明らかになった。サッカの保護要請を受け入れなかったドイツ当局が、目の前の人物が本当は誰なのかも分かってなかったといったことも、明らかにされた。

■追跡されていた
 サッカの二人の姉妹もムスリムとなり、急進的イスラム主義者の2人のドイツ人兄弟と結婚していたこと、このドイツ人兄弟のうち一人は軍隊で働いていたこと、軍の情報局組織MADから追われていたことが明らかになった。
同じ記事で、「9.11以降、そのドイツ当局は、一時期シュヴァルツヴァルトに客人として滞在していた人物が誰だったのか疑いを持ち始めた」と書かれていた。


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( 翻訳者:田林 )
( 記事ID:673 )