バスィージの学生、英仏独の大使館前で抗議デモ ハムシャフリー紙
2005年08月24日付 Hamshahri 紙

2005年8月24日付ハムシャフリー紙政治面
【メフル通信】全国バスィージ〔*〕大学生が平和利用の原子力技術の獲得を支持して、英仏独の大使館へと続く街道をデモ行進した。
〔*バスィージはイランの中核的軍事組織である革命防衛隊の下部組織で、風紀取締まりや若者の軍事教練などを行う義勇兵組織のこと。もともと、イラン・イラク戦争の際に年少者など軍隊に入隊できない者たちを動員することを目的に結成された〕

 イランの平和的原子力技術獲得に対するヨーロッパ三カ国のダブル・スタンダードな政策に抗議して、テヘランのシャヒード・ベヘシュティー大学で組織されたバスィージ学生らは、最初にフランス大使館前で集会を行い、その後ドイツ、そしてイギリス大使館へ向けて行進した。

 「原子力発電所用の核燃料はわれわれ自らで生産する」、「原子力エネルギーはわれわれの正当な権利」、「イギリスのスパイは出て行け」、「英米は自らの謀略に恥を知れ」、「われわれ若者こそ〔イランにとっての〕核兵器である」、「イスラエルとアメリカに死を」。これらのスローガンが書かれたプラカードを手に、学生らは行進を行った。

 集会に続いて、テヘラン州大学生バスィージの責任者は、「イランは〔革命後〕26年を経て、きわめて安定している。経済制裁には決してひるまないということを欧米諸国は知るべきだ」と語った。同氏はさらに続けて、体制・政府の責任者に向けて、交渉の第一条件は抵抗不屈の精神であると認識せよと訴えた。

 その後抗議者らの前で、イギリス国旗に火がつけられ、バスィージの学生男女は上述のスローガンの書かれたプラカードを手に英仏独大使館へと続く街道を行進し、「イギリス大使館を閉鎖せよ」、「UCF(ウラン転換施設)の稼働停止は裏切りだ」、「アメリカに死を」、「ハーメネイーがわれにジハードを命ずれば、世界の軍隊といえども何もできはしない」、「古狐の巣窟は閉鎖だ」などのシュプレヒコールをあげた。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:738 )