電気料金の価格改定についてのエネルギー相の見解 シャルグ紙
2005年08月30日付 Sharq 紙

2005年8月30日付シャルグ紙4面(経済面)
【経済部:レザー・ザンディー】エネルギー省大臣の記者らとの初の顔合わせでは、水道・電気料金の上昇に関する大臣の見解に注目が集まった。

エネルギー大臣セイエド・パルヴィーズ・ファッターフ氏は昨日、初めて正式にエネルギー省職員の前に姿を現し、シャヒード・ラジャーイー記念の受賞に選ばれた職員に対して、賞を授与した。

〔記者会見の内容は以下の通り〕

(記者)大臣の計画の一部として水道・電気料金の最適化を表明している点について、同案を国会に提出するとの考えでいるのか。

(大臣)すでに国会が今年の物価安定策と予算案をすでに可決しているため、年度末までにそれらが施行される予定である。小生の提案は85年度(西暦2006年3月下旬)以降のためのものであり、85年度の計画の一部として国会に提出できるよう、法案作りに取り組んでいるところである。国会で可決されれば、それを〔85年度にも〕実施するつもりである。

 その直後に、記者の一人が大臣に対して料金の最適化計画の詳細について説明を求めた。

 (大臣)詳細を公表することはできない。ただわれわれの基本的な方針は、現在の無秩序なエネルギー消費量をコントロールすることにある。資源の無秩序な消費量をコントロールするためには、財やサービスの価格〔に手を付ける〕などの強制力を伴った手段が世界中で用いられている。今年度見られるような電力消費量の10%〜10.5%の上昇率は、正直いって尋常ではない。このような上昇率を何らかの方法を用いて、可能な限り抑制する必要がある。もちろん、その過程で低収入・貧困層が生活上の困難に直面するようなことがないようなやり方で、である。

 エネルギー相は、電力消費量の増加は発展の証などではないとの見方を示し、むしろエネルギー消費量の増加と国の発展の度合いの不整合に、自らの主張の論拠を求めた。

 シャルグ紙は以下の質問を新大臣に問いかけた。「大臣が提起した水道・電気料金の値上げに関する議論は、今に始まったことではない。このような値上げは、毎年計画案では行われるはずだったものである。今年もまた料金が改定される予定だった。にもかかわらず、国会は料金の〔値上げではなく〕安定化〔据え置き〕を法案化してしまった。大臣の発案から判断して、大臣は国会の料金安定化法に反対しているとみなしても差し支えないか」。

 (大臣)否。〔料金の引き上げによって〕得られた歳入をイラン国民自身のために活用するべきだという点で、われわれは料金の最適化に同意している。水道・電気産業において生じている不足をまかなうためには、政府から資金を得るか、エネルギー省内にある資金を活用するか、のいずれかである。省内の資金が減少すれば、国民への公共サービスを十分に果たすことができなくなるのは当然である。要するに、合理的方法で、かつ国会の見解も考慮に入れながら、必要とされる一部サービスを提供することができるよう、料金を改定し、そうすることで国内で資金のあるところから予算を確保するというのが、われわれエネルギー省の論じていることなのである。

(後略)

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( 翻訳者:柴田愛子 )
( 記事ID:772 )