リゾート地・アランヤに完成予定の刑務所はファイブスター・ホテルなみ(Milliyet紙)
2005年08月06日付 Milliyet 紙

来年初頭に開設予定の刑務所には、会議室と2つのスポーツルーム、2面のサッカーグラウンド、図書館、娯楽用の庭、外国語およびコンピュータールーム、TVルームといった施設が備えられる。

多くの特色によってトルコの最も豪華な刑務所となることが予想される初の(L)タイプの刑務所が、(地中海のリゾート地として有名な)アンタリヤ県アランヤ郡に開設される。2003年末に着工し、来年初頭には完成し、稼動する予定の刑務所は、世界で初めて採用されるモデルとなる。260ドヌム(1ドヌム=919平方メートル)の土地に建設され、6万平方メートルの敷地面積を持つ刑務所の総工費は計1600万トルコリラになると見込まれ、現在までに600万トルコリラが費やされたことが明らかにされた。
法務省が実施するプロジェクトの一環で建設されている刑務所は480人を収容し、会議室、集会室、多目的スポーツルーム、サッカーグラウンド2面、娯楽用の庭、図書館、生産工房、コンピュータールーム、外国語研究室、テレビルームといった施設を備える。受刑者の過ごす場所は定員7人の雑居房で構成されており、セントラルヒーティングや冷房システムで管理。受刑者1人当たり24平方メートルのスペースが割り当てられ、訪問者受付棟、保安隊棟、60戸の宿舎や他の社会的施設を備える。カメラ、指紋照合による入館システム、X線機器、指紋および音声認識のドアが装備される刑務所には周囲を取り囲む壁と、この壁と刑務所の間に警備用の道が設けられる。

■「罪人であっても人間だ」

アランヤ共和国検察庁のアリ・イェルダン検事長は、一部の人が(L)タイプ刑務所を「華美」であるように見せかけようとしていると話し、次のように述べた:「人間は、罪人であっても人間である。そのためあらゆる状況において、人間に人間らしい条件をもたらす必要がある。このプロジェクトは、刑務所を単に罪を構成させる場所というだけでなく、改善と教育の場である必要性を提示したものだ。所内の研究室では受刑者を教育し、手に職をつけさせる。この刑務所は、必要とされる人間的基準を満たす、トルコの面子を懸けたプロジェクトだ」。

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( 翻訳者:藤巻晋也 )
( 記事ID:602 )