パキスタン・イスラエル会談の仲介役トルコを米が高評価(Milliyet紙)
2005年09月04日付 Milliyet 紙

トルコが歴史的会談の仲介役を担ったことにより、公正発展党政権は(アメリカ政府から)「地域間和平に向けた積極的役割」を果たしたと見なされた。

トルコがパキスタン・イスラエル間の、両国史上初となる高官級の公式会談を仲介しホスト役を務めたことは、アメリカ政府内に大きな満足感を生み出した。この過程で、特にレジェプ・タイイプ・エルドアン首相がイスラエルのアリエル・シャロン首相と親密な対話を築いたことに注目したアメリカの情報筋は、会談の成功を公正発展党政権が「地域間和平に向けた積極的役割」を果たした証拠と見なしている。

■「インパクトに注目すべき」

会談がパレスチナとパキスタンに生み出したインパクトに注目すべきだと話すある(米政府)高官は、「大声でどんちゃん騒ぎをしなくとも、イスラエルとパキスタンが将来外交関係を結ぶプロセスの中で、両国が人々の目の前で第一歩を踏み出したことは英断に違いない。トルコがこの会談を実現可能にしたのであり、賞賛されるべきだ」と述べた。
ワシントン研究所というシンクタンクの専門家であるシモン・ヘンダーソン氏とソネル・チャープタイ氏も、この件に関する報告書で、会談そのものとトルコが仲介役を務めることはパキスタンの要望で実現したとし、エルドアン首相もこの要請を直接シャロン首相に伝えたことから「イスラエルとムスリム諸国の架け橋というトルコの役割が、より具体性を帯びてきた」との解釈を示した。

■ユダヤ人との対話

パキスタンのパルヴェズ・ムシャラフ大統領は、イスラエルとの対話を開始したあと、ユダヤ系アメリカ人にもメッセージを伝える準備をしている。ムシャラフ大統領は、来週の国連総会出席のため訪問予定のニューヨークで、在アメリカユダヤ人協会が開催する会議で演説を行う予定。

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( 翻訳者:栗林 尚美 )
( 記事ID:801 )