トルコのEU加盟問題:EU諸国の支持率が減少へ(Milliyet紙)
2005年09月08日付 Milliyet 紙

ドイツ・マーシャル基金により出版された「大西洋沿岸国の趨勢2005」と題された報告書で、EUにおける反トルコの運動が、恐れられていた通りマイナスの影響を及ぼしたことが明らかになった。調査が行われたEUの9ヶ国におけるトルコのEU加盟に対する支持は、「例外なく」低下傾向を示した。トルコの加盟に対するこの9ヶ国の支持率は、昨年より平均で8%低下し、22%へと後退した。加盟がEUにとって良いか悪いか決められないとする人々が平均42%いることも気になるところである。昨今の情勢を受け、EU加盟に対するトルコの世論も明らかに冷めた。2004年に同機関がおこなった調査によれば、トルコにおけるEU加盟への支持は73%だったが、今年は63%に下がっている。フランス・ドイツ・イタリア・オランダ・ポーランド・ポルトガル・スロヴァキア・スペイン・イギリスで2005年の5月と6月に行われた調査で、トルコのEU加盟への見解が次のような形で示されている。

■フランス 支持11% 反対47%
 トルコのEU加盟を支持する人たちは11%だった。この率は一昨年に比べると5%低下している。加盟に反対する人の率は一昨年に比べ12%増え47%に達した。

■ドイツ 支持15% 反対40%
 トルコへの支持率は2004年は26%だったが、2005年には15%に低下した。他方、2004年にはトルコの加盟に反対だった人の割合は28%だった一方、今年は40%に達した。

■イギリス 支持32% 反対19%
 トルコの加盟支持者はイギリスが最も多い。支持率は32%になり、去年にと比べても低下は1%にとどまった。イギリスにおけるトルコへの反対は、2004年に比べ10%増え19%になった。

■イタリア 支持31% 反対21%
 2004年には45%だった支持が今年は31%に落ちた。反対は4%増加した。この増加により、トルコの加盟反対者の割合は21%となった。

■オランダ 支持25% 反対33%
 トルコ加盟に対する反対運動が最も激しい国だが、加盟支持は34%から25%への低下が見られた。トルコへの反対は20%から33%に上がった。

■ポーランド 支持22% 反対20%
 トルコへの支持は22%である。これは2004年に比べて5%の低下である。反対は13%から20%に達した。

■ポルトガル 支持16% 反対16%
  1%低下し、支持は16%になった。反対は5%増加し、16%にあがった。

■スペイン 支持26% 反対23%
 この国では支持に深刻な低下が見られ、13%低下して26%になった。反対率は10%から23%にのぼった。

■スロヴァキア 支持17% 反対28%
 加盟支持が5%減退し、17%となった。反対は増加した。トルコへの反対率は2004年には9%だったが、2005年には28%に達した。


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( 翻訳者:坂 泉穂 )
( 記事ID:824 )