イスラーム・ジハード事務局長、ハーメネイー最高指導者と会談 シャルグ紙
2005年09月04日付 Sharq 紙

2005年9月4日付シャルグ紙2面

【イラン学生通信(ISNA)】アーヤトッラー・ハーメネイー最高指導者は昨日、パレスチナ・イスラーム・ジハード事務局長のラマダーン・アブドゥッラー氏及び同行団と会談し、シオニズム体制のガザからの駆逐というパレスチナ国民とイスラーム抵抗運動の価値ある勝利について触れ、「シオニズムという敵に対抗する唯一の道は、抵抗とジハードの道を継続し、それを強化することである」と強調された。

 最高指導者は、抵抗とジハードを信条とする闘争集団はイスラームの防衛という神聖なる闘いに身を投ずるパレスチナ国民と闘士たちの抵抗の象徴であるとし、さらに「シオニズム体制のガザからの後退は、パレスチナ国民の要求と権利にとって、きわめて小さなものにすぎないとしても、シオニズム体制という敵とその支援者からなる戦線に対する大いなる勝利であり、神聖なるエルサレムの占領体制の無力ぶりを示すものである」と付け加えた。

 最高指導者はまた、この勝利によって抵抗は有意味であることが示されたと強調した上で、「この状況は他の占領地の未来にとっても可能性を秘めたものであり、パレスチナ国民とパレスチナの勇敢なる若者たちによって、ジハードを信条とする闘争集団の協力を得ながら、抵抗は継続される必要がある」と指摘した。

 アーヤトッラー・ハーメネイーは、アメリカがレバノンやイラクで直面し、イラン・イスラーム共和国との政治的対決において味わった失敗に端的に見られるような敵の戦線の弱体化に触れ、「この敗北が意味するのは、敵の戦線には自らが喧伝するほどの力はなく、きわめて脆弱だということであり、逆に真なるもの〔=神〕の戦線には豊富な力が秘められており、それは正しい方法で活用されなくてはならないということである」と論じた。

 この会談でパレスチナ・イスラーム・ジハード事務局長のラマダーン・アブドゥッラー氏はイラン・イスラーム共和国ならびに同国国民をパレスチナ国民の真の忠実なる支持者であるとし、パレスチナ人民に対するイランの精神的な支援に感謝の意を表した上で、「ガザの勝利は抵抗の道を固守したことの結果であり、抵抗以外に、この勝利によって得られた成果を守り、現在も続くさまざまな脅迫に対抗することは不可能である」と加えた。

 同氏はさらに、イスラーム・ジハードは〔イスラエルとの〕停戦協定を限定的なものであると考えており、いかなるシオニズム体制の軍事行動に対しても報復する権利は保持されているとの見方を示した上で、「パレスチナ・イスラーム・ジハードはつねに、ジハードを信条とする他の闘争集団との協力を強調してきたし、今後ともジハード闘争集団はアメリカとシオニズム体制の危険な陰謀には断固として対処していく」と述べた。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:806 )