2006年10月12日付け ハムシャフリー紙
【社会部：ミーナー・シャフニー】わが国では現在までに7万6千人の盲人が確認されている。
福祉協会リハビリ事業局のカーゼム・ナズムデ氏はこう述べ、「これまで7万7707人の視覚障害者が福祉協会のサービスを受けるため訪れたが、この協会では3万4551人にしかサービスを提供していない。世界保健機構の統計によると、世界人口の4.2％の人が何らかの障害を抱えている。これに基づけば、イランの障害者は、人口に対して240万人となり、このうちの40万人が視覚障害者であろうと推測できる。」と語った。
さらにナズムデ氏は、「わが国の弱視および全盲の視覚障害者のほとんどが、これまで支援を求めて関連の協会や団体を訪れておらず、そのために我々は8万人に満たない人しか確認できていない」と述べた。また、視覚障害の起こる要因として最も重要なのが白内障であることを指摘し、「統計によれば、国内の視覚障害者の47.9％が白内障発症を原因としている。手遅れにならないうちに治療をすることで、この数値が減ることを期待している」と語った。
ナズムデ氏は、弱視の80％は予防できると強調し、「弱視を引き起こす要因の内、80％は治療が可能だ。実際、こうした要因のうち60％は治療が可能であり、20％は予防できるものである。このようにして、80％の視覚障害は防ぐことが出来る」と説明した。
同氏はまた、福祉協会の提供するサービスについて「我々は、予防に力を入れており、福祉協会では病気の発症、視覚障害の発生を軽減、根絶する方法を探っている」と述べた。福祉協会の予防措置については、「6歳未満のこどもの視力検査を毎年行っており、5万人のこどもが視覚障害の危険にさらされていることが分かった。こうしたこども達は、予防センターに送られ、治療及び福祉の介入により失明の危機から救われている」と述べた。こうした福祉協会の活動により、5万人の視覚障害が予防できたと言える。
世界保健機構の統計によると、およそ1億6100万人が視覚障害を持っており、そのうち1億2400万人が弱視、3700万人が全盲である。視覚障害者の80％が50歳以上で、140万人の視覚障害者が15歳未満である。また、統計によると5秒に1人の割合で視覚障害が発生している。
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（ 翻訳者:關岡 敦子 ）
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