イラク、中古車輸入の禁止を一方的に延長、ヨルダン側に損害も(サバーフ・ジャディード紙)
2006年10月09日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■ イラクが2005年より前に製造された自動車の輸入を禁止

2006年10月09日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面

【アンマン:諸通信社】

ヨルダン税関長であるアラー・アル=バターイナ氏はヨルダン各地の税関に対し、2005年より前に製造された自動車の輸入を停止するというイラク内閣令の期間を1年間延長するというイラク政府の決定に従うよう指令を出した。またバターイナ氏は製造年が2005年より前である自動車について、イラク向けの輸出証明書作成を行わないよう要求した。

バターイナ氏は「このイラクの決定は先月の始めに出されていながら我々には一昨日まで知らされていなかった」と述べ、今年の末までは2004年モデルの自動車の輸入に門戸を閉ざさぬようイラク側との連絡協議が続けられていると指摘した。またアッシャルク・アルアウサト紙が伝えたとおり、この決定によってヨルダン領内あるいは両国の国境間に留め置かれている自動車は存在しないと明かした。

イラク側国境では数日前から、このたびの決定でイラク市場への輸出が禁止されたモデルの自動車を積載したトラック数台の入国を拒否していた。

イラク側国境関係者は、イラク政府の決定を説明する覚書が届けられてからすぐにそれをヨルダン側にも送ったと述べ、担当官は輸入停止期間の再延長というその決定が口頭で伝えられた先週から、この決定の対象となる自動車の入国を禁止し始めたことを明らかにした。

他方、ヨルダンの自由貿易地区投資家協会の副会長ナビール・ルンマーン氏は、イラク当局が2005年モデルの自動車を積載したトラックの一団を入国させずに引き返させた事を認めた。税関審査も終わり、自由貿易地区から車が運び出された後になって、輸出業者達は自動車をイラク国境から引き返させるという決定を、前もっての通達もなしに突然聞かされたという。


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( 翻訳者:垣平浩明 )
( 記事ID:3727 )