《エルサレムの日》デモ行進への広範な参加を呼びかける声明が続々発出 ハムシャフリー紙
2006年10月18日付 Hamshahri 紙

2006年10月18日付ハムシャフリー紙

【政治部】ラマダーン月最後の金曜日《エルサレムの日》に行われる、ムスリムらによる世界規模のデモ行進の開催を間近に控え、さまざまな組織・団体が世界のムスリム、特に気高きイラン国民に対し、同デモ行進への参加を呼びかけた。
〔注:イラン・イスラーム革命後、ホメイニーはイスラーム世界の連帯を呼びかける目的で、1979年にラマダーン月最終金曜日を《エルサレムの日》に制定した。それ以来、ラマダーン月最終金曜日には、イラン全国で大規模な反イスラエル・デモが開催されるようになった〕

 イスラーム宣伝調整評議会は《世界エルサレムの日》の到来に合わせて声明を発表し、「この日は、ムスリムだけでなく、自由な精神をもち、自由を希求する世界のすべての人々の団結と連帯の日だ」と表明した。

 また、最高指導者専門家会議の事務局も声明の中で、次のように強調した。「エルサレムの敵たちはレバノンとパレスチナが立て続けに勝利を収めたことに怒りを覚え、傷を負った蛇のごとくのたうち回り、復讐の時を窺っている。このようなセンシティヴな状況下にあっては、レバノンとパレスチナの勇敢なる国民、さまざまな政党・党派は一枚岩となって団結し、明敏なる知性を働かせて、敵の陰謀を打ち砕くことが求められる」。

 最高指導者専門家会議はまた、アーヤトッラー・ハーメネイー革命最高指導者の指導の下でパレスチナの願望を生き生きと保ち、《パレスチナの日》に行われる敵打倒の行事をより盛大に行うよう、ムスリム諸国民、特にイランのムスリム国民に呼びかけ、さらにパレスチナの抑圧されし国民の勝利とエルサレムの解放を、清浄なる神に祈願している。

 《イスラーム諸宗派和解世界会議》もまた、声明の中で、次のように表明した。「エルサレムは平和の都市であり、イスラームの偉大なる使徒による天界飛行という奇跡が起きた場所である。そして《エルサレムの日》は、イスラーム共同体の偉大さを高める日であり、世界のムスリム諸国民による強権的植民地主義体制との闘いの復活の日であり、イスラームの団結と強権的植民地主義者たちに対する被抑圧者たちの抵抗の象徴であり、シオニストたちと対峙するパレスチナの抑圧されし国民にとっての支えである」。

 《パレスチナ国民を守る会》も声明を発表し、《エルサレムの日》とは、自由を希求し、正義を求める世界の人々が、イスラーム革命の偉大なる建設者〔ホメイニー〕に倣い、現代の暴虐なるファラオどもやヤズィードどもの滅亡を叫ぶ日である、とした。
〔ヤズィードは、ウマイヤ朝第2代カリフ。イスラーム共同体の真の指導者フサイン(第3代イマーム)とその一族郎党をカルバラーで無慈悲にも虐殺したことから、悪の権化としてシーア派では語り継がれている〕

 《イラン文化人連帯協会》も声明の中で、《エルサレムの日》のデモ行進への広範かつ熱烈な参加を世界のムスリムに呼びかけ、「《エルサレムの日》は、シオニズムという抑圧に対する世界のムスリムによる闘いの象徴である」とした。

 〔後略〕

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:3735 )