「エルサレムの日」デモ行進、核の平和利用の権利も主張 ハムシャフリー紙
2006年10月21日付 Hamshahri 紙

10月21日付ハムシャフリー紙政治面

【政治部】昨日、数百人のイラン人が通りに出て「イスラエルに死を」のスローガンを唱えた。これは故イマーム(ホメイニー師)を記念したデモだ。

断食中のテヘラン市民は金曜礼拝の場所であるテヘラン大学の方へ向かって進みながら、インティファーダ[パレスチナ人民によるイスラエルへの抵抗運動]への支持を叫び、イスラエルのパレスチナにおける罪、アメリカのイラクにおける罪を訴えた。

テヘランのデモ隊は革命の偉大な指導者であるイマーム・ホメイニー師とレバノンのヒズボッラー書記長のセイエド・ハサン・ナスロッラー師の肖像画を持ち、「今日はレバノン、明日はパレスチナ」というプラカードを掲げて歩いた。33日にわたる戦争でシオニストを敗北させるのに成功したレバノン・ヒズボッラーの旗も、共通のシンボルとしてデモ隊の多くの人々が持っているように見受けられた。

多数の閣僚、国会議員そして軍の司令官も、テヘラン大学に向かう途中の断食中の人々に加わった。マフムード・アフマディーネジャード大統領、アクバル・ハーシェミー・ラフサンジャー二ー公益判別評議会議長、セイエド・マフムード・ハーシェミー・シャーフルーディー司法権長、ゴラーム・アリー・ハッダード・アーデル国会議長、[前大統領の]セイエド・モハンマド・ハータミー氏などが「エルサレムの日」のデモの人々とともに行進した。

アフマディーネジャード大統領は、フトゥバ(金曜モスクでの説教)の前に演説を行い、また、公益判別評議会議長は長年の慣例に従い、「エルサレムの日」のテヘラン臨時金曜礼拝導師を務めた。西側の通信社や放送局も、報道のなかでイランの新たな行動に反応した。

昨日の大規模デモは声明文を発表して終了し、その後断食中のデモ参加者はテヘランの金曜礼拝に参加した。

この声明は以下のようなものだ。
「誇り高きイラン国民は、インティファーダと占領者に対するパレスチナ人の抵抗を全面的に支持する。我々は、中東危機を収束させる唯一の方法は、この地域からイスラエルという癌腫瘍を除去し、ムスリム、キリスト教徒、ユダヤ教徒からなる占領下のパレスチナの元の住人全員による総意と国民投票に委ねることであると認識しており、これを強く主張するものである。」

核エネルギーの利用におけるイランの合法的権利の強調が、8条からなるこの声明文の最後の一節だった。イランの国民たるイスラム教徒らは、核エネルギーの平和利用を当然の権利ととらえ、決して米国の圧力、そして米国に従属している諸機関の要求に屈することはなく、当然の権利から手を引くことは無い。

各報道機関は以下のように伝えている。「イランの他の都市でも断食中の国民が「エルサレムの日」のデモに参加し、苦悩するパレスチナの人々との連帯を表明した。世界の他の国々でもこの種の集会や催しが開かれた。」

(訳注)「エルサレムの日」: 1979年にホメイニーが、ラマダーン月最後の金曜日を「エルサレムの日」として定めたことに由来する。毎年、反米・反イスラエルを叫ぶ官製のデモ行進が行われる。

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( 翻訳者:飯田晃大 )
( 記事ID:3786 )