クレッチマー駐トルコ欧州委員会代表:改革を妨害しているのはトルコ軍部(Radikal紙)
2006年10月31日付 Radikal 紙

4年間、トルコで任務を遂行した欧州委員会駐トルコ代表ハンス・ヨルグ・クレッチマー氏は、鋭い発言が原因でヤシャル・ビュユクアヌト参謀総長に批判されてきた。同氏は、アンカラ滞在最後の日に「政府は改革を継続することを望んでいる。しかし軍部がこれに抵抗している。」と述べた。

クレッチマー氏はトルコを離れる日に「最後」のルポルタージュをCNNトルコで受けた。そのなかで同氏は外圧がトルコの発展に一役買っていることと、国内の(改革の)動きが緩慢になってきていることを語った。また軍部に対する批判も続け、次のように述べた。
「政府が改革を進めたいと望んでも、周知のように別の勢力、すなわち官僚機構や軍部が抵抗している。一方にはある一定の任期をもって国政に参加する政治家、政府がいる。そしてもう一方には、強力な国家組織があり、それは特に明確なイデオロギーをもつ軍部が代表をつとめている。」クレッチマー氏は、4年間、軍部に面談を求めてきたが、返答さえもらえなかったと述べた。

■「最悪のシナリオは加盟交渉の凍結」

EU議長国フィンランドがキプロス問題解決に希望の光を失っていくなかで、イタリアのカルロ・マルスィーリ大使は30日、新聞記者との会話で次のように発言している。「キプロス問題がうまくいかなかったら、トルコとの加盟交渉が困難に陥らないように努めたい。交渉項目のひとつ、ふたつで凍結に至る可能性はある。しかし最悪のシナリオは交渉の完全凍結であろう。」


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( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:3821 )