高い帝王切開率は病院にとってマイナス点 ハムシャフリー紙
2006年10月05日付 Hamshahri 紙

【社会部:マルヤム・ガッファーリー】現在の出産は帝王切開で行われる割合が高く、その75%は、単に医師の報酬が自然分娩の割に合わぬほど低く、また妊婦の数が増えているからとの理由で、必然性のないまま任意で行われているものだ。このため我が国の帝王切開率は世界水準の4倍になっており、このことが保健責任者に警鐘を鳴らしている。

セイエド・モアイエド・アラヴィヤーン保健省健康次官は、病院での帝王切開率の高さは病院にとってマイナス点だとし、「現在、国内の出産の40%が帝王切開によるもので、世界平均の4倍にあたる。残念ながら、民間病院ともなれば帝王切開率は80%に達する。これを抑制するため我々は、常時監視を行って-病院の信用と診療代を低下させることにつながるが-そのような病院のランクを落とすという保健省の法的監視ツールを使うつもりだ」と述べた。

同次官は次のようにも付言した。「75年〔西暦96-97年〕に10万件中37件だった国内の母体死亡率は現在27件まで下がったが、依然として世界水準に遅れをとっており、無痛分娩教育や現在の病院サービスの質的向上を推し進めねばならない。我が国の帝王切開率の高さは専門家や医療関係者から様々に批判されている。

「高帝王切開率の理由の最たるものが、今時の女性の痛みへの許容量が低下していることだ。自然分娩は激痛を伴い14~18時間もかかるため、患者は医師に帝王切開を促されてしまう。

「別の理由として、自然分娩にのぞむ産婦人科医の前に立ちはだかる法的問題がある。例えば損害賠償金の支払いである。出産時に母体や新生児が傷つくと医師の過失とみなされ、産婦人科医は多くの法的問題を負う。生まれた時に新生児が酸欠になったり、母体や新生児に他の問題が起きたりした場合、医師が訴追されることで解決がはかられ、医師を保護する法律も一切ない。

「出産時に新生児が障害を負えば、いかなる場合でも、医師は帝王切開を選択しなかったという理由で責任を問われる。婦人科医が2400~2800万トマーン〔約307~358万円〕の賠償金を払わねばならないケースもあった。

「帝王切開が普及しているもう一つの理由は経済的な問題であり、患者の枕元に18時間付きっきりでいるとすれば、医師はかなりの心身的ストレスを受ける分、高い報酬を得るべきだが、これの実現は我が国ではまだ無理だ。したがって、帝王切開率を下げる第一段階としては、母親教育、助産士教育、分娩室への監視装置の設置が必要で、これは保険制度で行われなければならない」。

これについてホダーキャラミー国家助産士協会事務長は、「我が国の帝王切開の75%が必然性のない任意のものだという調査結果が出ている。これは医療関係者への警鐘だ。帝王切開がむやみに増加していくことに、専門家による教育と指導で歯止めをかけねばならない。そうして初めて我々は安全な出産、健全な新生児と社会という重要な目的の実現に向けて始動することができる」と述べた。

帝王切開で生まれた新生児については、腕の神経麻痺や頭蓋骨その他の骨の骨折にかんする報告が多く存在する。また、自然分娩では胎児の胸部が圧迫されて肺内部の水分が押し出されることによって、より速やかに、より深く胎児の肺呼吸が始まる。帝王切開の副作用の多く-内臓の癒着や不妊など-は時間をかけて出てくる。帝王切開で失われる血液の量は自然分娩の2倍であり、膀胱や腸が傷つく可能性もある。


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( 翻訳者:吉村 かすみ )
( 記事ID:3638 )