エルドアン、メルケル両首脳、宗教・文明間の対話を呼びかける(Hurriyet紙)
2006年10月07日付 Hurriyet 紙

総理執務室で宗教指導者たちとの会談の後、記者会見を行ったメルケル首相とエルドアン首相は、宗教の名の下に暴力を振るってはいけないというメッセージを発信した。メルケル首相は、「今回の対話が世界平和に貢献するでしょう。」と述べた。

エルドアン首相、メルケル独連邦首相、そして宗教指導者らは、総理執務室での会談の後、庭園で記者会見を行った。メルケル首相は、イスタンブルのアルメニア正教主教メスローブ2世、フェネルにあるギリシャ正教総主教座のバルトロメオス総主教、イスタンブルのムフティー、ムスタファ・チャールジュ、ユダヤ教のチーフ・ラビ、イスハク・ハレヴァとボスフォラス海峡を眺め、エルドアン首相に「ギュゼール(トルコ語で美しいの意)ですね。」と話しかけ、エルドアン首相も、「そうでしょう、そうでしょう」と答えた。

エルドアン首相は、モスク、教会、シナゴーグが何世紀もの間、同じ街のなかに建設されてきたイスタンブルを、文明間対話の象徴だと述べた。また同首相は、様々な民族が、長い歴史の中でトルコ人の地に避難してきたことに触れ、次のように続けた。「我々は困難な時代を生きています。直面している多くの問題があります。その問題の対応には地球規模で協働していく必要があります。我々を終わりのない闇に吸い込もうとしているからです。」メルケル首相も、エルドアン首相とともに宗教指導者と会談することが、訪土プログラムの中で最も重要だったと述べた。メルケル首相も、はじめの一歩が踏み出されたこと、そしてこうした会談が定期的に行われる必要があるとし、次のように話した。「宗教という名の下に暴力を振るってはいけないという点で、全員の意見が一致した。この対話は、世界平和に貢献するでしょう。平和に暮らすためにはこのような対話が不可欠だと信じます。そして他の宗教でも同様の対話に踏み出す必要があると考えます。」

記者会見終了後、メルケル首相は、政府専用機でドイツへ帰国した。


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( 翻訳者:古瀬由加里 )
( 記事ID:3651 )