アジア国会協会総会が開催 ハムシャフリー
2006年11月12日付 Hamshahri 紙

2006年11月12日付ハムシャフリー

【政治部】《アジア国会協会》の第7回総会が開催された。《平和のためのアジア国会協会》(AAPP)は《アジア国会会議》(APA)になることが承認されるなど、同会議の強化へ向け大きな一歩を踏み出した。

 本紙ハムシャフリー紙の国会担当記者の報告によると、同総会は《アジアの連帯、平和、正義》をスローガンに、イラン・イスラーム共和国大統領の出席のもと、ゴラーム・アリー・ハッダード=アーデル〔イラン国会議長〕を議長として、アーバーン月21日〔11月12日〕日曜日にテヘランで開かれた。アブー・トラービー=ファルド実行委員会委員長が報告を行った後、もろもろの実行会議からの報告が提出された。

 ▼ 国際的な体制の能力不足

 イラン大統領はこの会議で演説し、「さまざまな事例からも分かるように、現在の国際的な体制は人類の諸問題を解決し、正義に基づいて諸国民の権利を擁護し、横暴な者たちの傍若無人な振る舞いを阻止することができていない」と述べた。

 アフマディーネジャード大統領は、公正さを欠いた関係のあり方が早晩消滅するであろうことは疑いないとした上で、次のように語った。「国際社会における新たな体制作り、正義と倫理に基づく〔国家間の〕関係の構築が必要だ。〔欧米列強に〕従属的な機関に過度の期待を寄せるべきではない。現在のやり方を続けても、世界、アジア、そして地域の諸問題は解決されないからだ」。

 同大統領はまた、われわれアジアの人々は多くの共通点を有しており、人類の文明の中心でもあると強調した上で、次のように述べた。「トウヒード〔神の唯一性。世界のすべての存在者は一点に収斂されるがゆえに、根源的な平等性を有するという考え方〕、〔人類の〕尊厳、そして正義を伝える神聖なる預言者たちは、いずれもアジアに生まれた。アジアは倫理と詩、文学、思想の揺籃の地であり、アジアの人々は血の通った思いやりに満ちた人々、人間の崇高なる特性を有した人々である。アジアの諸国家・諸国民が相争い、互いに血を流すことは稀で、世界大戦の中心とはなってこなかった」。

 アフマディーネジャード大統領はさらに、アジアにおける天然エネルギー資源の存在に触れた上で、「アジアのすべての諸国が参加するエネルギー安定化のための市場の創設、すべての国々の間での平和友好条約の締結、将来諸国間で起こるかもしれない対立を解決するための司法委員会の設置などへ向け、努力すべきだ」と強調した。

 〔後略〕

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:3892 )