イスタンブル連続爆弾テロ事件の容疑者、釈放(Radikal紙)
2006年11月15日付 Radikal 紙

イスタンブルを血で染めた爆弾テロから3年が経過し、容疑者14人が釈放された。アルカイダ上層部のサッカに対しては終身刑が求刑された。

2003年11月15日および20日にイスタンブルの爆弾テロに関わったとして審理中の、テロ組織アルカイダの関係者である容疑者のうち14人が釈放された。

勾留中の21人を含む73人の容疑者に対する裁判に昨日(14日)新たな展開があった。イスタンブル第10重刑裁判所での審理に、ロアイ・サッカとハメド・オビシを含む勾留中の容疑者21人が出廷した。スレイマン・エルソズ検察官は追加所見を述べ、サッカ容疑者のテロ思想は、ウサマ・ビンラディンと共通するものであること、活動資金をアルカイダ上層部から調達し、ハビブ・アクダシュ〔注:イスタンブル同時テロの主犯格とされる。イラクで死亡した〕に渡していた、と述べた。検察官は、容疑者らのイラクでの活動、トルコ人運転手の殺害、アンタリヤにおけるイスラエル人旅行者のクルーザーへのテロ未遂などの活動を指摘し、サッカがアルカイダの上層部であったと強調した。検察官はサッカに対しては終身刑、ハメド・オビシには35年と半年の懲役を求刑した。

サッカは、注意されたにもかかわらず起立せず、法廷から退出させられた。ハルン・イルハン容疑者は自爆テロ実行犯を讃えた。法廷が、勾留されている容疑者のうち14人の釈放を決定した際、彼らの近親者は「アッラーは全能なり!」と叫んだ。

シシュリのベス・イスラエル・シナゴーグ前の爆弾テロで亡くなった25人については、本日、追悼の儀式が行われた。追悼式ではラビの代表、イシャク・ハレヴァと共に様々な宗教の信徒らが参加した。


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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:3901 )