米国の機内で礼拝したイマーム、飛行機からおろされる(Yeni Safak紙)
2006年11月21日付 Yeni Safak 紙

 アメリカ合衆国のミネアポリス・セントポール国際空港において、アメリカン航空の航空機内で礼拝を行ったイマームらが航空機から降ろされるという事件が起こった。

 アメリカン航空のスポークスマンであるパット・ホーガン氏は、フェニックスへ向かう航空機に搭乗した6人のイマームが、ある乗客の苦情により航空機から降りるように要求されたが、イマームらはこれを拒絶し、警察に要請をおこなう事態になったと述べた。

 イマームらは数時間尋問をうけた後、釈放されたと述べられた。ミネアポリスで行われた北アメリカ・イマーム連盟の会議からの帰途にあったイマームらのリーダーであるオメル・シャーヒン氏は、同行者中3人が夕刻の礼拝を行った後に自身らが航空機から降ろされたと述べ、「彼らは無礼にも我々に屈辱を与えた。今までこれほどの不快感を味わったことはない」と話した。

 ワシントンD.C.に本拠を置くアメリカ・イスラム関係評議会(CAIR)のスポークスマンであるイブラヒム・フーパー氏も、このイマームらが一時監視下に置かれたことに対して憤りを表明した。

 フーパー氏は、この事件が乗客もしくは乗務員によるイスラムへの感情によって引き起こされたのか否かを特定すべく、CAIRとしては事件に関係する責任者に対して抗議をおこなうだろう、と述べた。

 442人の乗客と5人の乗務員を乗せたこの航空機は、3時間遅れてフェニックスへ向け離陸した、と伝えられた。



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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:3943 )