ハーメネイー最高指導者、ムガベ・ジンバブエ大統領と会談 ハムシャフリー
2006年11月21日付 Hamshahri 紙

2006年11月21日ハムシャフリー

 テヘランを訪れているジンバブエのロバート・ムガベ大統領は、今日(2006年11月21日)、ハーメネイー革命最高指導者と会談した。

 ファールス通信の報道によると、ハーメネイー閣下は会談の中で、「後退や妥協では、世界支配を目論む者どもの飽くなき欲望が尽きることは決してない」と強調した。

 イスラーム革命最高指導者はロバート・ムガベ大統領との会談の中で、西洋の強権的植民地主義者たちの圧力に対するジンバブエの政府ならびに国民の抵抗を称賛した上で、「これこそ、世界の強権主義者たちと対決する正しい方法である。なぜなら、後退や妥協では、世界支配を目論む者どもの飽くなき欲望が尽きることは決してないからだ」と力説した。

 アーヤトッラー・ハーメネイーはまた、強権的植民地主義陣営の弱体化と、独立を希求する国々の陣営の強化に触れた上で、次のように付け加えた。「強権的植民地主義体制は今日、戦争を起こし、国々の間に不和を生じさせ、経済的な制裁を科し、軍事的な措置を講じ、政治・プロパガンダ上の圧力を加えることで、諸国民・諸国家の将来を手中に収めようとしている。しかし、周知の通り、独立した諸国民・諸国家の抵抗により、強権的植民地主義体制、中でもアメリカ政府はイラクやパレスチナ、レバノン、アフガニスタンその他世界の諸地域で、次から次へと敗北を重ねている」。

 イスラーム革命最高指導者はロバート・ムガベ氏を、アフリカの勇敢かつ傑出した人物であると評し、占領者たちが占有していた土地を黒人の農民たちに分け与えるなどの、ジンバブエ大統領の合法的な諸政策は、同国国民の願望の実現へ向けた一歩であるとの見方を示した。

 ハーメネイー最高指導者はまた、科学や技術その他の分野でイランが進歩を拡大しつつあることについて触れ、「これらの経験の移植と二国間合意の実現によって、イランとジンバブエの良好な関係がこれまで以上に拡大する」ことに期待を表明した。

 アフマディーネジャード大統領も同席したこの会談の中で、ムガベ・ジンバブエ大統領は革命最高指導者との会談を歴史的であると評し、憲法を実行に移し、国民主権を実現させるために同国政府が講じている措置に言及した上で、次のように付け加えた。「黒人たちが占領地を取り戻すと、米英とその同盟者たちはジンバブエを不安定化させるために、人権侵害や独裁の廉でわれわれを非難し始めた。しかし、われわれが犯した罪とはただ、国の将来に対するジンバブエ国民の主権とアフリカの平和の拡大のために努力している、ということにすぎない」。

 ムガベ大統領はさらに、「西洋による非難や策謀にもかかわらず、ジンバブエ政府は国民の支持を享受している。われわれは国民の支持をもとに、今後も帝国主義と闘い続ける所存だ」と付け加えた。

 ジンバブエ大統領はアフリカ植民地の抑圧に満ちた歴史や最近の米英によるイラクやアフガニスタンでの犯罪行為、さらにイスラエルの犯罪行為に対する強権的植民地主義体制の支持に言及し、「私たちに偽りの非難を浴びせる国々自体、大いなる犯罪を犯している。われわれは人類の敵が敗北を喫するであろうということ、そしてイランはこれまでと同様に、今後も力強く自らの道に邁進するであろうということを信じて疑わない」と語った。

 ムガベ大統領は、イラン政府のジンバブエへの支持に謝意を表した上で、「ジンバブエはイラン・イスラーム共和国とのこれまで以上の関係強化・拡大を望んでいる。今般の訪問で、二国間関係における新たな展望が得られたと確信している」と述べた。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:3947 )