テヘランでイラン・イラク・シリア3カ国首脳会議が実現? ハムシャフリー
2006年11月22日付 Hamshahri 紙

2006年11月22日ハムシャフリー

【ハムシャフリー・オンライン】イラン、イラク、及びシリアの3カ国首脳が、テヘランで首脳会談を行うことになりそうだ。

 シリアとの国交再開や大統領のイラン訪問など、イラクは外交分野で独自性を発揮している。

 オーストリアのスタンダード紙の報道によると、約四半世紀に及ぶ国交断絶をへて、イラクとシリアは外交関係を再開した。

 イラクのフーシュヤール・ズィーバーリー外相とシリアのワリード・ムアッリム外相は昨日(火曜日)、バグダードで国交再開のための文書に調印した。この文書ではまた、必要性が認められるまで米軍はイラクにとどまるべきとの意見が、両国より表明されている。

 また別の注目すべき動きとして、イラクのジャラール・ターラバーニー大統領とイランのマフムード・アフマディーネジャード大統領は、アーザル月4日〔11月25日〕土曜日に、テヘランで会談することになった。

 イラクはサッダームが同国を支配していた1980年から1988年にかけて、イランに対して戦争を起こした。しかし現在、イラン政府はイラク政府と良好な関係を有している。

 ▼ アサド大統領の参加はいまだ確定せず

 イラン政府筋によると、シリアのバッシャール・アサド大統領もテヘランに招待されており、〔イランのアフマディーネジャード大統領と〕ジャラール・ターラバーニー大統領との首脳会談に参加することになっているという。

 この情報を伝えた政府筋の一人は、「そのような可能性は存在するが、しかしいまだ確定したわけではない。これが実現する可能性は、実現しない可能性よりも大きいとは思う」と述べた。これに対して、シリアの政府関係者は、3カ国首脳会談が行われる計画はまったくないと述べている。

 いずれにせよ、ターラバーニー大統領とアフマディーネジャード大統領の会談は、イラクの安定化に対するイランとシリアの関与をめぐるものとなるだろう。

 アメリカ政府は以前から、イラクの不安定化に関与しているとして、シリアを非難している。米軍の主張によると、彼らは月に70名から100名の外国人民兵を拘束しており、これらの民兵はシリア国境からイラクに入国しているという。

 これに対してシリア政府は、国境を封鎖することなど、奇跡でもない限り不可能であり、イラクこそ警備巡回兵を国境に配置すべきだと主張している。

 ▼ 民兵組織との闘い

 シリア外相はイラクのヌーリー・アル=マーリキー首相との会談後、シリアはイラクの不穏分子との闘いを支持すると発言、シリア政府は「イラクの同胞が治安を回復できるよう、手に手をとってイラク政府と協力する」と述べた。

 イラクとシリアは、イラクによるイランに対する戦争が原因で、1982年から国交を断絶してきた。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:3955 )