《占い師ゴラーム》の悪魔の小部屋に警察の捜査のメス:7人の女性が被害に ハムシャフリー
2006年11月28日付 Hamshahri 紙

2006年11月28日付ハムシャフリー

【事件部】ある若い娘が占い師の男を訴えたことにより、この男がこれまで7人の女性に対して仕掛けた悪魔の罠の秘密が暴れることとなった。

 この詐欺師の男は、餌食となった女性たちを、結婚運を向上させると称して騙し、自宅の小部屋に連れ込んでは、暴行を加えていた。

 占い師の男が企てていた闇の計画は、アーバーン月30日〔11月21日〕、シェイダーという名の23歳の女性が取り乱した状態で、ソレイマーニーイェ第121分署に行き、つい数時間前にモフターリー・ピールーズィー通り沿いの家の小部屋で起きた忌まわしき出来事を警察に打ち明けたことで、白日の下に曝されることとなった。

 この若い女性は、警察に対し次のように訴えた。

 「数日前、友人宅を訪れた時、知人の一人が《占い師ゴラーム》という名の若い男性を友人らに紹介したことを知りました。この占い師は、結婚運の向上や祈祷書きに驚くほどの力があるとのことでした。

 友人の話を聞き、問題に直面していた私は、占い師の男性の元に私を連れて行ってくれるよう、友人にお願いしました。しかし、友人の母親はこのことに強く反対し、そんな占い師の男など知らないと言って、私が占い師の元に行こうとするのを必死に止めました。しかし私が何度もお願いしたおかげで、彼女たち〔友人とその母親〕は私を占い師の男の家に連れて行ってくれることになりました。

 私たちは、モフターリー通り沿いのアパートの1号室にある《占い師ゴラーム》の自宅に入りました。彼は自宅に一人でいました。彼は私を地下にある小部屋に案内し、友人とその母親には部屋の外で待っているよう求めました。占い道具がびっしり詰まった部屋で、ゴラームは私に問題を打ち明けるよう促しました。ジン〔精霊〕を呼び出して、問題を解決するとのことでした」。

 若い女性はさらに続けて、次のように語った。

 「私は自分でも驚くほど、この占い師の男を信用していました。疑うこともなく、これまでの悲しい出来事を彼に打ち明けました。ゴラームは霊を呼び出しているフリをしながら、私にジンについてあやふやで奇妙な質問をして、『自分の守護霊が見えるかい?』などと言ってきました。私が『見えない』と答えると、彼はロウソクに火を灯して、『ロウソクの光を見つめながら、私の言うことをよく聞きなさい』と私に言いました。その時です、彼が私に乱暴をしたのは。その後、彼は友人とその母親の元に戻るよう、私に言いました。

 小部屋から出ると、私は友人の母親に、そこで起きた出来事の一部始終を話しました。彼女は、警察に行って事件について通報しなさいと、私に強く勧めました」。

 この騙されやすい単純な娘の訴えにより、この問題は判断を仰ぐため、州刑事裁判所第79法廷に照会された。同法廷の裁判官は騙された女性の訴えを検討した上で、詐欺師の男の身柄確保を命じた。

 令状が出されたことにより、テヘラン捜査5課は、詐欺師の占い師の悪行について情報を集めるべく、この男の自宅の張り込みを開始した。この男が何度も怪しげに家を行き来していることから、女性の証言の正しさが立証され、捜査員らは占い師の自宅に踏み込み、逮捕した。

 この男の逮捕により、詐欺師の男が被害女性を誘惑するために使った、大量の占い道具が発見された。

 テヘラン捜査局のダーヴード・ソルターニー大佐は昨日、この事実を明らかにした上で、次のように述べた。「《占い師ゴラーム》は、テヘラン捜査5課に移送された後、取り調べを受けた。その中で、これまでに、他に6名の女性や若い娘を騙したことを自白した」。

 ソルターニー大佐はさらに、この詐欺師の男に騙された人に対して、警察に出向き、捜査に協力するよう求め、「本件に関して訴え出た人の名前や個人情報が外に出ることはなく、捜査に用いられるだけなので安心してほしい」と述べた。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:4011 )